- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 資産運用・資産形成 >
- 株式 >
- 株価の日米格差は縮小へ ワニの口は年内に閉じる
株価の日米格差は縮小へ ワニの口は年内に閉じる
金融研究部 上席研究員 チーフ株式ストラテジスト 井出 真吾
このレポートの関連カテゴリ
株価の日米格差が拡大している。日経平均株価は今年2月に一時3万円を回復した後、軟調な展開が続き7月末までに約10%下落した。一方、米国では主要株価指数が7月も最高値更新を繰り返し、NYダウは史上初となる3万5,000ドルを突破した。
だが、ワクチン接種の遅れなどを理由に“買い手不在”の日本株は、改善傾向が鮮明な企業業績と比べて割安な水準だ。一方、米国株は企業業績とギャップが生じた割高と言わざるを得ない。前例のない大規模な金融緩和が米国株のミニバブルを演出していることからも、今後は緩和縮小議論が高まるにつれて米国株の軟調な展開が想定される。
米国株が急落すれば一時的に日本株も下落を余儀なくされるが、年末までのスパンで考えると日本国内のワクチン接種率の上昇に伴い日本株の出遅れが目立ち、米国株からの退避先としても日本株市場に投資マネーが流入しやすくなるだろう。結果、今春以降に開いたワニの口が閉じる公算が大きい。
◆ポイント
- 経済回復力、ワクチン接種の遅れで日本株は軟調な展開
- 回復が鮮明な企業業績と比べて日本株は割安、米国株はミニバブル
- 米国の緩和縮小と日本の経済正常化に伴い、株価の日米格差は縮小へ
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1852
ソーシャルメディア
新着記事
-
2022年05月20日
数字の「17」は結構興味深い数字だって知っていますか -
2022年05月20日
消費者物価(全国22年4月)-コアCPI上昇率は、消費税引き上げの影響を除くと08年9月以来の2%台 -
2022年05月20日
夏の参院選に思う~次の世代により良い社会を引き継ぐために~ -
2022年05月20日
米国の不妊治療の現状とは?-米国の生産性が日本と比べて10.1%ポイントも高く、35歳未満での治療が12.2%ポイントも高い特徴- -
2022年05月19日
2022・2023年度経済見通し(22年5月)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2022年05月17日
News Release
-
2022年04月21日
News Release
-
2022年04月04日
News Release
【株価の日米格差は縮小へ ワニの口は年内に閉じる】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
株価の日米格差は縮小へ ワニの口は年内に閉じるのレポート Topへ