2020年12月28日

世界総楽観に潜む株価急落リスクを点検~2021年の株価見通し~

金融研究部 主席研究員 チーフ株式ストラテジスト 井出 真吾

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■要旨

各国株価はコロナショックによる急落から意外なほど順調に回復した。現在の株価はファンダメンタルズ(企業業績など)では説明できない水準に上昇しており、バブルの様相を呈している。
 
そのバブルを作っているのは、「景気は回復に向かうが、世界的な超低金利は続く」という市場の“期待”だ。楽観相場に死角はないか。株価急落の要因となりうるリスクを点検する。

◆ポイント
  1. 景気回復と超低金利の継続“期待”で株価はV字回復
  2. 現在の株価は2年以上先までの業績改善を織り込み済み
  3. 株価急落のリスク要因を点検
    (1) ワクチン実用開始・普及
    (2) バイデン政権
    (3) 中対立の再燃
    (4) 信用リスクの顕在化


1――はじめに
2――期待先行でV字回復した株価
3――株価は2年以上先までの業績改善を織り込み済み
4――株価急落のリスク要因を点検
  (1) ワクチン実用開始・普及
  (2) バイデン政権
  (3) 米中対立の再燃
  (4) 信用リスクの顕在化
5――おわりに
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金融研究部   主席研究員 チーフ株式ストラテジスト

井出 真吾 (いで しんご)

研究・専門分野
株式市場・株式投資・マクロ経済

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