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- 東南アジア経済の見通し~年内は感染再拡大で景気が足踏み、来年はワクチンの普及加速で景気回復軌道に乗る
2021年06月21日
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■要旨
- 東南アジア経済は昨年、新型コロナの感染拡大と各国の活動制限措置の影響が直撃して4-6月期に急速に悪化したが、その後は各国が段階的に制限措置を緩和して経済再開を進めると共に、財政・金融政策による支援を続けたことから回復傾向が続いた。もっとも経済正常化には依然距離があり、ベトナムを除く4カ国はマイナス成長が続いている。
- 消費者物価上昇率は、短期的には前年の落ち込みからの反動増や国際商品市況の上昇がインフレ圧力となるが、その後は感染再拡大による需給悪化が押し下げ圧力となる。来年はワクチン普及による経済正常化の進展によりインフレ率が上昇すると予想する。
- 金融政策は、持続的な物価上昇が見込みにくく、コロナ禍でダメージを受けた経済の回復を後押しするため、年内は各国の政策金利が据え置かれるだろう。しかし、来年以降は幾つかの中銀が利上げすると予想する。
- 経済の先行きは、当面は感染再拡大によって景気回復が足踏みするなど、不安定な動きが続くが、今後各国でワクチン接種が加速すると国内の感染状況は次第に落ち着きを取り戻し、経済正常化が進むなかで景気回復が安定すると予想する。もっとも感染防止策が維持されるほか、コロナ禍で疲弊した経済の回復に時間がかかるため、回復ペースは緩やかなものとなりそうだ。
■目次
1.東南アジア経済の概況と見通し
・経済概況:感染再拡大と活動制限強化により鈍い回復
・物価:感染再拡大の影響でやや鈍化、来年再び上昇へ
・金融政策:年内は据え置き、来年は引き締めモードに
・経済見通し:当面は感染再拡大で景気足踏みするも、ワクチン接種が加速して次第に回復
2.各国経済の見通し
2-1.マレーシア
2-2.タイ
2-3.インドネシア
2-4.フィリピン
2-5.ベトナム
1.東南アジア経済の概況と見通し
・経済概況:感染再拡大と活動制限強化により鈍い回復
・物価:感染再拡大の影響でやや鈍化、来年再び上昇へ
・金融政策:年内は据え置き、来年は引き締めモードに
・経済見通し:当面は感染再拡大で景気足踏みするも、ワクチン接種が加速して次第に回復
2.各国経済の見通し
2-1.マレーシア
2-2.タイ
2-3.インドネシア
2-4.フィリピン
2-5.ベトナム
(2021年06月21日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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