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インド経済の見通し~当面は感染爆発で景気が冷え込むものの、ワクチンの普及加速によって再び回復軌道へ(2021年度+9.4%、2022年度+6.6%)
経済研究部 准主任研究員 斉藤 誠
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- インド経済は1-3月期の成長率が前年同期比+1.6%(10-12月期:同+0.5%)となった。
- 1-3月期の成長率上昇は、活動制限の緩和と感染改善による経済再開の進展に加え、昨年実施した厳しい都市封鎖による経済活動停止の反動の影響が大きいとみられる。
- 先行きは、感染第二波の深刻化と各地で実施された都市封鎖の影響で4-6月期の実質GDPが再び落ち込むものの、足元の感染改善とワクチンの普及加速による経済再開が進むなかで対面型サービス業を中心に持ち直し、景気回復は安定感が増していくものとみられる。21年度の成長率は、前年度の実質GDPが低水準だったことによる反動増により前年度比+9.4%(20年度:同▲7.3%)に急上昇するが、前回見通しの同+10.1%を下回る伸びを予想する。
■目次
・経済概況:2期連続のプラス成長
・経済見通し:第二波発生で再び失速、ワクチンの普及に従って回復へ
・(物価の動向)商品価格上昇と食品価格の安定化により横ばい圏の推移
・(金融政策の動向)年内は金利据え置きを予想
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