インド経済の見通し~制限緩和と感染改善を受けて3期ぶりのプラス成長、今後はワクチン普及につれて景気回復が安定的に(2020年度▲7.4%、2021年度+10.1%) | ニッセイ基礎研究所
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インド経済の見通し~制限緩和と感染改善を受けて3期ぶりのプラス成長、今後はワクチン普及につれて景気回復が安定的に(2020年度▲7.4%、2021年度+10.1%)
経済研究部 准主任研究員 斉藤 誠
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- インド経済は10-12月期の成長率が前年同期比+0.4%(7-9月期:同▲7.3%)となった。
- 10-12月期は活動制限の緩和による経済再開の進展や新型コロナウイルスの感染状況の改善に伴う消費者と企業のマインドの回復を受けて景気が持ち直し、実質GDPは3四半期ぶりにプラス成長に転じた。
- 経済の先行きは引き続き新型コロナの感染状況に左右されるが、ワクチンが普及するに従って対面型サービス業が持ち直し、景気回復は安定感が増していくものとみられる。また国内外の需要拡大を受けて製造業が経済成長の牽引役となるほか、緩和的な金融政策の継続と積極財政による景気の底上げも見込まれる。成長率は2020年度が▲7.4%となり、過去最大の落ち込みを記録するが、21年度は前年度のGDPが低水準だったことによる反動増と経済正常化を受けて成長率が+10.1%まで上昇すると予想する。
■目次
・経済概況:3期ぶりのプラス成長
・経済見通し:ワクチンが普及するに従って景気回復が安定的に
・(物価の動向)経済再開と商品価格の高騰を受けて再びインフレ圧力が強まる展開に
・(金融政策の動向)年内は金利据え置きを予想
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03-3512-1780
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
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