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- 米ドルLIBORの公表停止をめぐる市場予想の変化
2021年02月02日
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■要旨
- 2021年1月25日にISDAのプロトコルが発効された。これ以降、ISDAを参照してデリバティブ取引を行う場合、LIBORにリンクする取引についてISDAが公表したフォールバックを遵守する必要がある。
- また、取引当事者の双方がISDAのプロトコルを遵守している場合、既存取引にもフォールバックが適用される。
- 今後の注目点は、公表停止トリガーや公表停止前トリガーがいつ発動されるのかという点に移るものと考えられる。
- 特に、主要な米ドルLIBORの公表停止時期は他の通貨よりも後ろ倒しになるとみられ、それに伴いトリガーの発動時期も他の通貨と異なる可能性が考えられる。
- デリバティブ市場では、2020年11月末にICEにより米ドルLIBORの公表停止延期案が出された直後はトリガーの発動時期の後ろ倒しを織り込んだが、2020年12月下旬以降はトリガーの発動時期は後ろ倒しされないと考える市場参加者が増えているとみられる。
- 金融市場の安定を考える上で、すべての通貨で同時にトリガーが発動されるのが望ましい。
(2021年02月02日「基礎研レター」)
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経歴
- 【職歴】
2005年4月 住友信託銀行株式会社(現 三井住友信託銀行株式会社)入社
2014年9月 株式会社ニッセイ基礎研究所 入社
2021年7月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・経済産業省「キャッシュレスの普及加速に向けた基盤強化事業」における検討会委員(2022年)
・経済産業省 割賦販売小委員会委員(産業構造審議会臨時委員)(2023年)
【著書】
成城大学経済研究所 研究報告No.88
『日本のキャッシュレス化の進展状況と金融リテラシーの影響』
著者:ニッセイ基礎研究所 福本勇樹
出版社:成城大学経済研究所
発行年月:2020年02月
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