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貿易統計20年12月-10-12月期の外需寄与度は前期比1.0%(年率3.9%)のプラスに
経済研究部 経済調査部長 斎藤 太郎
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1.輸出が2年1ヵ月ぶりの増加
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比▲0.1%(11月:同▲4.0%)、輸出価格が前年比2.1%(11月:同▲0.2%)、輸入の内訳は、輸入数量が前年比▲2.1%(11月:同▲2.4%)、輸入価格が前年比▲9.7%(11月:同▲9.0%)であった。
2.輸出の回復ペースは鈍化へ
20年10-12月期の地域別輸出数量指数を季節調整値(当研究所による試算値)でみると、米国向けが前期比8.2%(7-9月期:同40.6%)、EU向けが前期比12.5%(7-9月期:同5.6%)、アジア向けが前期比7.6%(7-9月期:同5.1%)、うち中国向けが前期比4.5%(7-9月期:同9.0%)、全体では前期比11.1%(7-9月期:同13.8%)となった。
10-12月期を通してみれば、いずれの国・地域向けも好調を維持したが、月次ベースでは、年末にかけて米国向け、EU向けが弱い動きとなった。新型コロナウイルスの感染拡大を受けたロックダウンや経済活動制限の影響が出始めている可能性がある。20年春に比べれば制限は緩やかであるため、輸出が急激に落ち込む可能性は低いと考えられるが、先行きの回復ペースの鈍化は避けられないだろう。
3.10-12月期の外需寄与度は前期比1.0%のプラスに
当研究所では、鉱工業生産、建築着工統計等の結果を受けて、1/29のweeklyエコノミストレターで20年10-12月期の実質GDP成長率の予測を公表する予定である。現時点では、外需が成長率を大きく押し上げることに加え、民間消費、設備投資などの国内需要も増加することから、前期比年率6%程度のプラス成長を予想している。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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(2021年01月21日「経済・金融フラッシュ」)
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