2020年09月09日

(続)コロナウイルス禍中の米国生保会社の個人生命保険販売-ソーシャルディスタンスと対面販売-

松岡 博司

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■要旨

5月14日の保険・年金フォーカス『コロナウイルス禍中の米国生保会社の個人生命保険販売-ソーシャルディスタンスと対面販売-』の続編として、直近の数値を使って、コロナウイルス禍中の米国生保会社の個人向け生命保険販売の状況を見る。

パンデミックの影響を直接的に受けた5月の販売業績は大きく対前年マイナスに落ち込んだが、6月に販売件数がプラスに転じ、7月には、保険料、販売件数の両指標ともプラス成長に立ち直った。特に販売件数は2か月連続で二桁進展を続けている。

米国生保の個人生命保険事業ではコロナ禍からの回復基調が明確になってきた。

業績の先行指標となる個人生命保険への申込み状況も、パンデミックが猛威を振るい都市閉鎖が実施された3月、4月の大幅マイナスを、いち早く5月に脱し、7月には大きくプラス成長した。

こうした回復基調の背景には、COVID-19の脅威にさらされたことで消費者の生命保険へのニーズが喚起されたことと多くの生保会社が引受業務のデジタル化を進め、オンライン上で申込みを完結できるプロセスを採用したことがある。

オンライン上での申込み完結は特に若い世代に受け、彼らの申込みの増加を引き起こした。

■目次

はじめに
1――個人生命保険の販売業績と申し込みの状況
  (1)個人生命保険の販売業績
  (2)個人生命保険の申込み状況
2――申し込み経路の状況
3――商品別販売業績の動向
さいごに
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松岡 博司

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