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不確実性の高まる世界において。不動産投資を再考する(2)-世界金融危機時のパフォーマンスから不動産のリスクと不確実性を考察する
金融研究部 准主任研究員 佐久間 誠
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- 本稿では、過去に不確実性が顕在化した局面として、米国のサブプライム住宅ローン危機を発端とした2007年以降の世界金融危機における不動産のインカムリターンを分析することで、不動産セクター毎のリスクと不確実性について考察した。
- 世界金融危機において見られた不動産投資のリスクは、不動産セクター別で大きい順に、(1)オフィス、(2)都市型商業施設、(3)賃貸住宅、(4)物流施設、(5)ホテル、(6)郊外型商業施設、となった。
- 不確実性は、大きい順に、(1)ホテル、(2)都市型商業施設、(3)郊外型商業施設、(4)物流施設、(5)賃貸住宅、(6)オフィス、となった。
- 不動産セクター別のリスクと不確実性は、各セクターの景気感応度や賃貸借契約の内容によるところが大きい。
- 今回の新型コロナウイルスのパンデミックにおいては、前回の世界金融危機時には見られなかった、不動産における3つの不確実性が顕在化するかもしれない。3つの不確実性とは、「デジタル化による不確実性」、「行動変容に伴う不確実性」、「賃貸借契約による不確実性」である。そのため、今回の危機では前回と異なるリスクと不確実性が不動産市場において顕在化する可能性がある。
■目次
1. はじめに
2. 世界金融危機と新型コロナウイルスにおける不確実性の違い
3. 世界金融危機における不動産のリスクと不確実性
4. おわりに
参考. 世界金融危機における不動産セクター別の賃貸収入変化率の分布の推移
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