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- 企業物価指数(2020年2月)―新型コロナウイルスの感染拡大により物価の下落圧力が高まる
1.新型コロナウイルスの感染拡大が国内企業物価を押し下げ
原油価格の下落により、石油・石炭製品(消費税を含むベース)が前年比▲0.3%(1月:同7.0%)と再びマイナスとなり、前年比寄与度は ▲0.02%pt(1月:0.44%pt)と前月から▲0.5%pt近く寄与度を縮小させたことや、既往の原油安が遅れて反映される電力・都市ガス・水道が前年比▲6.8%(1月:同▲5.5%)とマイナス幅を拡大させたことが企業物価指数の上昇幅縮小の要因となった。
国内企業物価指数は前月比では▲0.4%(1月:同0.1%)と6ヵ月ぶりの下落となった。前月比で内訳をみると、ガソリン(1月:前月比1.8%→2月:同▲5.0%)、灯油(1月:同3.3%→2月:同▲9.1%)、軽油(1月:同3.4%→2月:同▲9.0%)などがマイナスに転じたことにより、石油・石炭製品が前月比▲4.8%(1月:同2.7%)の大幅下落となった。また、新型コロナウイルスの影響で銅価格が下落したことを受けて、非鉄金属が前月比▲1.5%(1月:同0.9%)と4ヵ月ぶりのマイナスに転じた。
2.輸入物価は3ヵ月ぶりの下落
為替レートは、新型コロナウイルスの感染拡大による先行き不安から大幅な円高が進んでいるほか、原油価格(ドバイ)はOPECプラスの協調減産の交渉決裂やサウジアラビアが増産姿勢を打ち出したことで急落している。3月の輸入物価指数は石油・石炭・天然ガスが下落に転じることにより前月比でマイナス幅を拡大させるだろう。
1 輸入物価指数は、消費税を除くベースで作成されている
3.素原材料が再び下落
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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藤原 光汰
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(2020年03月12日「経済・金融フラッシュ」)
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