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関西経済の低迷要因と復活への明るい兆し―96年度以後の県民経済計算に見える弱点、足元の経済指標から見る好転への期待―
藤原 光汰
- かつての関西は日本隆盛の中心地帯であり、その経済的地位は確固たるものであったが、近年の関西経済を見ると、以前ほどの勢いは乏しく、経済的地位は相対的に衰退傾向にある。
- 県民経済計算より1996年度以降の累積成長率を地域別に比較すると、関西の伸び率は一貫して他の地域に劣後している。関西経済の低迷要因は、製造業、卸売・小売業の弱さである。
- ただし、足元の経済指標を見ると関西経済の復活に向けて明るさが目立ち始めている。関西は輸出、インバウンドに強みを持っているほか、2025年の大阪万博や統合型リゾートの誘致によって大きな経済効果が期待されている。強みをさらに伸ばし、失ってしまった賑わいを取り戻すことが先行きの関西経済の発展に繋がる。
- また、夢洲の工事やうめきた2期地区の開発などを背景として建設需要が旺盛であるほか、街角景気は全国を上回る推移が続いている。2020年代の関西経済の復活に期待が膨らむ
■目次
1――はじめに
2――関西経済の構造
1|県民経済計算からみた関西経済
2|関西の人口推移
3|産業別の成長
3――製造業低迷の要因
1|産業構造の偏り
2|供給拠点の減少
4――卸売・小売業衰退の要因
1|個人消費の伸び悩み
2|卸売業の効率化
5――関西の復活に向けて
1|輸出
2|インバウンド
3|大阪万博・統合型リゾート(IR)
6――おわりに
(2020年02月17日「基礎研レポート」)
藤原 光汰
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藤原 光汰のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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