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韓国の経済成長率がマイナス0.3%に(速報)10年ぶりの最低値を記録
生活研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任 金 明中
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- 韓国銀行は4月18日に発表した「2019年経済展望(修正)」で、韓国の経済成長率(実質)の予測値を2.5%に下方修正した。経済成長率の予測値は2018年4月から今年の4月までの1年間で4回も下方修正された。
- 韓国銀行が4月25日に発表した「2019年第1四半期実質国内総生産(GDP)速報」によると、2019年第1四半期の経済成長率は対前期比マイナス 0.3%と、世界金融危機だった2008年第4四半期の経済成長率がマイナス3.3%になった以降、およそ10年ぶりの最低値を記録した。
- 経済成長率がマイナスに転じたのは文在寅政権になってからもう2度目のことである。80年代以降の歴代大統領のうち、経済成長率の減少を二回以上経験したのは盧泰愚元大統領と金大中元大統領のみであった。
- 現在の韓国の経済情勢に危機感を感じたのか、文大統領は今年の4月30日にサムスン電子の華城(ファソン)事業場を訪ねた。文大統領がサムスン電子を訪問したのは就任してから初めてのことである。
- 半導体メモリー分野ではサムスン電子とSKハイニックスが健在し、韓国企業の世界シェアはDRAMが70%以上、NANDフラッシュメモリーが40%以上を占めている。しかしながら、非メモリー半導体分野における韓国企業のシェアは3~4%で、世界1位の米国(60~70%)はもちろん、ヨーロッパや台湾にもおされている。
- 最近、韓国政府の経済政策は中国のことわざである「殺鶏取卵」によく例えられる。韓国政府は目先の損得に惑わされず、長期的な損得を考えて経済政策を実施する必要があるだろう。
■目次
1――韓国の経済成長率がマイナスに(速報)
2――経済成長率(四半期)がマイナスになったのは文在寅政権になってからもう2度目
3――文大統領が就任後初めてサムスン電子を訪問、非メモリー半導体分野の成長に期待
4――結びに代えて
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