- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 社会保障制度 >
- アジアの社会保障制度 >
- 韓国における無償保育の現状や日本に与えるインプリケーション
韓国における無償保育の現状や日本に与えるインプリケーション
生活研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任 金 明中
このレポートの関連カテゴリ
- 韓国では2013年3月から0~5歳児の全所得層を対象に無償保育が実施されている。韓国政府が養育手当を拡大するなど無償保育を実施した目的は、子育て世帯の養育費などの経済的負担を減らし、出生率を引き上げるためである。
- しかしながら韓国政府の努力にもかかわらず、2018年時点の合計特殊出生率は0.98(暫定値)で、過去最低値であった2017年の1.05を下回ることが予想されている。また、最近の分析結果では、無償保育の導入以降、高所得層世帯(所得上位20%)と低所得層世帯(所得下位20%)の間の私的養育費の支出の差が拡大した。
- 韓国パネル調査を用いた分析結果では非勤労所得の増加は所得効果を発生させ、女性の就業率低下につながったという分析結果も出ている。
- 日本は2019年10月から無償保育の一部がスタートする。韓国における無償保育の現状や課題を研究し、より有効な政策を実施する必要があるだろう。
■目次
1――はじめに
2――2000年以降の主な保育政策の動向
(1) 第1次・第2次育児支援政策とセサック・プラン:2004~2010年
(2) 第1次中長期保育計画を修正し、アイサラン・プラン(2009~2012年)を実施
(3) 第2次中長期保育計画(2013~2017年)
3――保育料支援の現状
(1) 保育手当
(2) 養育手当
4――オリニジップの利用実態と待機児童の現状
5――保育料支援の拡大政策の効果分析
6――結びに代えて
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1825
ソーシャルメディア
新着記事
-
2022年05月23日
「ニッポンの再婚」最新データ紹介-2020年婚姻統計分析結果から- -
2022年05月23日
コロナ禍で低下した高齢者の外出頻度~「第8回 新型コロナによる暮らしの変化に関する調査」より -
2022年05月20日
米国の不妊治療の現状とは?-米国の生産性が日本と比べて10.1%ポイントも高く、35歳未満での治療が12.2%ポイントも高い特徴- -
2022年05月20日
数字の「17」は結構興味深い数字だって知っていますか -
2022年05月20日
消費者物価(全国22年4月)-コアCPI上昇率は、消費税引き上げの影響を除くと08年9月以来の2%台
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2022年05月17日
News Release
-
2022年04月21日
News Release
-
2022年04月04日
News Release
【韓国における無償保育の現状や日本に与えるインプリケーション】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
韓国における無償保育の現状や日本に与えるインプリケーションのレポート Topへ