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確定拠出年金からの資金流入が増加~2018年6月の投信動向~
金融研究部 主任研究員 前山 裕亮
国内株式、外国株式、バランス型への資金流入が続く
また、国内株式の大型株ファンドにも600億円を超える資金流入があった。ただし、株価と同様に資金の出入りも激しい1カ月であった【図表3】。月を通じては流入であったが、株価が上昇基調にあった5日から14日はパッシブ・ファンドを中心に資金流出が続いた。特に日経平均株価が23,000円目前に迫った翌営業日の13日、14日の資金流出が顕著で、大型株ファンドから13日は100億円、14日は170億円の流出があった。6月も日経平均株価が22,500円を超えた辺りから資金流出する傾向がみられ、5月と同様に「日経平均株価22,500円」が投資家に意識されていたようだ。
確定拠出年金からの資金流入が増加
今後も確定拠出年金からバランス型ファンドへの大規模な資金流入が続く、もしくは拡大するかもしれない。5月に制度改正(改正確定拠出年金法)があり、金融機関が用意する運用商品について、元本確保型商品の提供が義務でなくなった。それに合わせて、初期設定商品を元本確保型商品からバランス型投信に変更、もしくは導入企業に変更を推奨する運用管理機関が出てきている。2カ月のみで判断することはできないが、5月、6月のDC専用バランス型ファンドへの資金流入増加は、そのような取り組みによる変化の兆しとみることもできる。
2018年上期は原油先物ファンドが好調
(ご注意)当資料のデータは信頼ある情報源から入手、加工したものですが、その正確性と完全性を保証するものではありません。当資料の内容について、将来見解を変更することもあります。当資料は情報提供が目的であり、投資信託の勧誘するものではありません。。
03-3512-1785
- 【職歴】
2008年 大和総研入社
2009年 大和証券キャピタル・マーケッツ(現大和証券)
2012年 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン
2014年 ニッセイ基礎研究所 金融研究部
2022年7月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・投資信託協会「すべての人に世界の成長を届ける研究会」 客員研究員(2020・2021年度)
(2018年07月04日「研究員の眼」)
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