2015年06月30日

社会で広く理解を深めることが重要な介護ロボット-紹介されたロボット介護機器の3機種-

青山 正治

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■要旨

5月中旬に、経済産業省の「平成26年度 ロボット介護機器開発・導入促進事業」の成果発表会が開催され、「基準策定・評価事業」と「開発補助事業」の2つの事業成果が、「基準策定・評価コンソーシアム(代表:産業技術総合研究所)」より発表された。

発表会では、「重点分野(5分野8項目)」(図表-1参照)のうち、2014年度で2年度に亘る「開発補助事業」が終了した2つの項目、「認知症の方の見守り(介護施設見守り)」と「移動支援(屋外移動)」において、2015年2月の最終ステージゲート審査で高評価を受けたロボット介護機器の3機種の紹介と概要説明も行われた。

ロボット介護機器(介護ロボット)は多種多様な機器開発が継続されており、今後とも幅広くそれらの開発動向を見守っていくことが重要である。本稿では、まず、「ロボット介護機器開発・導入促進事業」と発表会で説明が行われたロボット介護機器の概要に触れ、その後、ロボット介護機器の今後の開発促進と普及拡大に向けて、ロボット介護機器(介護ロボット)に対する社会全体の理解促進の重要性について考察する。

 
 
 

 
  1  「重点分野」とは、「ロボット技術の介護利用における重点分野」を指し、2012年11月に経済産業省と厚生労働省より同時発表(4分野5項目)され、その後2014年2月に改訂(5分野8項目)され、公募により分野・項目別に複数の機器が採択され、様々な開発支援が行われている。

(2015年06月30日「基礎研レポート」)

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青山 正治

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