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サービスロボットやICTの新たな利活用分野-防疫対策でのICTやロボット技術活用の可能性-
青山 正治
はじめに
用途別サービスロボットの現状と課題
防疫対策に向けたICT・ロボット技術の利活用の可能性
言うまでもなく、多岐にわたる防疫対策の最優先課題は、安全で効果の高い医薬品開発やワクチン開発であり、既に世界各国で激しい開発競争が展開されている。次いで国内の重要課題は、医療従事者等の感染防止用の様々な防具(医療用のマスク、ゴーグル、フェースシールド、防護服、医療用手袋など)等々の更なる増産と備蓄である。この増産の点では緊急時には異業種を含めた国内増産体制の構築も重要である。感染防止用具の十分な供給の重要性は、介護施設等においても同様である。
また、機器の面では、既にTV報道に消毒薬散布用ロボットが登場しているが、非接触や距離の確保といった課題解決にはICTを活用したコミュニケーション機器の活用、遠隔診療のための各種TV電話システム、遠隔操作の各種ロボットやテレプレゼンスロボット等の活用が役立つ機会が多数あるようだ。今後の緊急事態宣言の緩和や解除の段階でも第2波、3波感染の予防のため、通常の社会活動の代替や補完といった様々なシーンでもICTやロボット技術活用の可能性は高いと考える。また、感染者を安全に隔離する設備や搬送装置などで、自動化技術を駆使した一連のシステム機器開発は、今後の新型のウィルスや高病原性鳥インフルエンザ等の防疫のためにも有益であると思われる。
<政府及び行政の公表資料>
・日本経済再生本部「ロボット新戦略 Japan‘s Robot Strategy - ビジョン・戦略・アクションプラン - 」(2015年2月10日)
<ニッセイ基礎研レポート(Web版)>
・「『再興戦略改訂』に組み込まれた『ロボット革命』の実現 - 「社会的な課題解決」へ向けた「5カ年計画」策定に注目 -」(2014年9月30日)
・「本格化するサービス分野でのロボット開発 - 先行する介護ロボット開発動向からの示唆 -」(2014年12月26日) その他
(注)執筆は5月15日時点
青山 正治
研究・専門分野
(2020年05月18日「研究員の眼」)
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