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- 出でよ、次のユニコーン~経済産業省のプログラム「J-Startup」がスタート!~
1――はじめに
1 日米中のユニコーンの状況については、拙稿『成長戦略に「ユニコーン」創出目標が掲げられる』(2018年6月14日)を
参照されたい http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=58851?site=nli
2――経済産業省のプログラム「J-Startup」
民間サポーター(J-Startup Supporters)にも、多くの企業が名を連ねた5。主要ベンチャーキャピタル(以下、VC)。そして、通信キャリア、製薬会社、電機メーカー、不動産会社、運輸等、幅広い業種の大手事業会社。メガバンク、大手生損保、証券会社等の金融機関。そして、コンサルティング企業や法律事務所、監査法人。改めて、イノベーション・ベンチャーへの注目の高さが分かる。
2 プログラム概要 J-Startupウェブサイト https://www.j-startup.go.jp/about.html
3 J-Startup企業一覧 https://www.j-startup.go.jp/pdf/J-Startup_Startups_20180611.pdf
4 J-Startup推薦委員 https://www.j-startup.go.jp/pdf/J-Startup_Recommenders_20180611.pdf
5 J-Startup Supporters 一覧 https://www.j-startup.go.jp/pdf/J-Startup_Supporters_20180611.pdf
3――ロールモデル創出、海外を目指すマインドの醸成に期待
日本において、起業に挑戦する人が少ない、世界展開を目指すスケールの大きいベンチャーが少ないという課題の一因として、「ロールモデルの不在」が言及されてきた。起業に至ったとしても、日本は幅広いビジネス領域で一定の市場規模があり、積極的な投資を通じた世界展開をせずとも株式市場に上場することも出来た。「ユニコーン」でなくとも、十分な成功の果実は得られてきたのだ。しかしながら、世界展開する大きなITプラットフォーマーが席巻し、米国や中国のベンチャー企業が桁違いの資金を調達して研究開発や事業展開を進める中で、日本の市場が一気に取られてしまう恐れもある。起業家やベンチャー投資家にも、今まで以上にグローバルな高い視座が求められる環境になっている。そこに取組むのが、「特待生」を「集中支援」する今回のプログラムと言えよう。
世界で成功するロールモデル、次のユニコーンを創出に繋がるプログラムとなるか、官民一丸となった今後の取組みに注目だ。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
中村 洋介
研究・専門分野
(2018年06月21日「研究員の眼」)
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