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- 貸出・マネタリー統計(17年7月)~リスク性資産投資に底入れの兆し
2017年08月09日
3.マネタリーベース: 増加ペースの鈍化が続く
マネタリーベースの伸び率は長期にわたって緩やかな低下が継続している。分母にあたる前年の残高が増加していることが伸び率を押し下げている面もあるが、最近はマネタリーベースの拡大ペース自体が、従来よりも明らかに鈍化していることも影響している。
7月末のマネタリーベース残高は468.3兆円と過去最高を更新したとはいえ、前月比でわずか0.3兆円の増加に留まった。7月は季節柄、国債の償還が少ないことから日銀当座預金が増加しにくい事情があるものの、季節性を除外した季節調整済み系列で見でも前月比1.6兆円増に留まる(図表9)。前月比でマイナスとなった6月からは持ち直したものの、5月以前と比べると大きくペースダウンしている。
また、同じく季節性が除外されたマネタリーベース(末残)の前年比増加額を見ると、ピークである2015年9月には86兆円に達していたほか、昨年前半までは概ね80兆円で推移していたが、直近7月は6月同様64兆円まで縮小している。
近頃、日銀の国債買入れペースが縮小していることが、マネタリーベースの増加ペース鈍化という形で現れている。
また、同じく季節性が除外されたマネタリーベース(末残)の前年比増加額を見ると、ピークである2015年9月には86兆円に達していたほか、昨年前半までは概ね80兆円で推移していたが、直近7月は6月同様64兆円まで縮小している。
近頃、日銀の国債買入れペースが縮小していることが、マネタリーベースの増加ペース鈍化という形で現れている。
4.マネーストック: リスク性資産投資に底入れの兆し
M3の内訳では、現金通貨の伸び率が前年比4.6%(前月も4.6%)と前月から横ばいに、普通預金などの預金通貨の伸び率は前年比8.0%(前月は8.1%)とやや低下したが、CD(譲渡性預金、前月改定値▲1.1%→当月0.1%)が増加に転じたほか、準通貨(定期預金など、前月改定値▲1.5%→当月▲1.3%)もマイナス幅を縮小した(図表11・12)。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
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経歴
- ・ 1998年 日本生命保険相互会社入社
・ 2007年 日本経済研究センター派遣
・ 2008年 米シンクタンクThe Conference Board派遣
・ 2009年 ニッセイ基礎研究所
・ 順天堂大学・国際教養学部非常勤講師を兼務(2015~16年度)
(2017年08月09日「経済・金融フラッシュ」)
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