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- ブラジルGDP(2025年1-3月期)-農業が成長をけん引し前期比1.4%
2025年06月02日
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1.結果の概要:前期比1.4%に加速、前年比は2.9%
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2.結果の詳細:農業が成長をけん引
25年1-3月期の実質GDP伸び率は前期比1.4%(季節調整値、年率換算5.7%)となり、前期(前期比0.1%、年率換算0.2%)から大幅に加速した。コロナ禍前(19年10-12月期)比では12.6%だった(図表4・5)。また、伸びのトレンドが掴みやすい前年比では2.9%と、前期(3.6%)から伸び率が低下した。ただし潜在成長率と見られる2%台半ばを依然として上回っている。
成長率(前期比)を需要項目別に見ると、個人消費が1.0%(前期:▲0.9%)、政府消費が0.1%(前期:0.5%)、投資が3.1%(前期:0.7%)、輸出が2.9%(前期:▲1.2%)、輸入が5.9%(前期:0.7%)となった。個人消費がプラスに回復したほか、投資や輸出も大きく伸びた。
コロナ禍前との対比では、個人消費が11.2%、政府消費が9.4%、投資が25.6%、輸出が21.5%、輸入が29.7%だった(図表4)。
成長率(前期比)を需要項目別に見ると、個人消費が1.0%(前期:▲0.9%)、政府消費が0.1%(前期:0.5%)、投資が3.1%(前期:0.7%)、輸出が2.9%(前期:▲1.2%)、輸入が5.9%(前期:0.7%)となった。個人消費がプラスに回復したほか、投資や輸出も大きく伸びた。
コロナ禍前との対比では、個人消費が11.2%、政府消費が9.4%、投資が25.6%、輸出が21.5%、輸入が29.7%だった(図表4)。
産業分類別に実質GDPの伸び率を見ると(図表3・5)、第一次産業は前期比12.2%(前期:▲4.4%)、第二次産業は同▲0.1%(前期:0.2%)、第三次産業は同0.3%(前期:0.2%)となり、特に第一次産業が大豆の豊作にけん引する形で大幅に伸びた。一方、第二次産業の低迷業種は利上げによって停滞感が強まったと見られる。
より細かい業種では、第二次産業の製造業(前期比▲1.0%)、建設業(同▲0.8%)のマイナスが目立つ一方、第二次産業の鉱業(同2.1%)、電気・ガス(同1.5%)、第三次産業の情報・通信(同3.0%)が高めの伸びを記録している(図表3)。
より細かい業種では、第二次産業の製造業(前期比▲1.0%)、建設業(同▲0.8%)のマイナスが目立つ一方、第二次産業の鉱業(同2.1%)、電気・ガス(同1.5%)、第三次産業の情報・通信(同3.0%)が高めの伸びを記録している(図表3)。
(2025年06月02日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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