2025年05月27日

「外向型ポテトチップス」×「内向型ポテトチップス」-消費の交差点(11)

生活研究部 研究員 廣瀬 涼

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■要旨

先日、筆者がローソンで買い物をしていた際、ひときわ目を引くポテトチップスを見つけた。お菓子売り場の一角に、大胆なキャッチコピー「外向型 or 内向型 あなたはどちら?」と大きくプリントされたパッケージが並んでいたのだ。このユニークな企画は、SNSで人気のインフルエンサー11名が開発に携わっており、企画段階のワークショップでは「性格診断」が若年層のあいだで流行していることが、当商品のコンセプトになったようだ。本稿ではMBTI診断を始めとした性格診断や、パーソナルカラー診断や骨格診断など自身を他人に定義づけされる事が若者の消費やコミュニケーションにどのような影響を与えているのか考察した。

■目次

1――「外向型ポテトチップス」と「内向型ポテトチップス」
2――MBTI診断の大流行
3――96.4%の学生がMBTI診断を利用経験あり
4――他人に自分を定義してもらいたい若者
5――“自分を言い当てられる心地よさ”を楽しむ「遊び」
6――アイデンティティの輪郭
7――まとめ

本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。

(2025年05月27日「基礎研レター」)

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生活研究部   研究員

廣瀬 涼 (ひろせ りょう)

研究・専門分野
消費文化論、若者マーケティング、サブカルチャー

経歴
  • 【経歴】
    2019年 大学院博士課程を経て、
         ニッセイ基礎研究所入社

    ・公益社団法人日本マーケティング協会 第17回マーケティング大賞 選考委員
    ・令和6年度 東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部若年支援課広報関連審査委員

    【加入団体等】
    ・経済社会学会
    ・コンテンツ文化史学会
    ・余暇ツーリズム学会
    ・コンテンツ教育学会
    ・総合観光学会

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レポート紹介

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