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- 2025年1-3月期の実質GDP~前期比▲0.2%(年率▲0.9%)を予測~
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2025年04月30日
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■要旨
- 5/16に内閣府から公表される2025年1-3月期の実質GDPは、前期比▲0.2%(前期比年率▲0.9%)と4四半期ぶりのマイナス成長になったと推計される。
- 輸出が低迷する一方、前期の落ち込みの反動で輸入が高い伸びとなったことから、外需が成長率を大きく押し下げた。高水準の企業収益を背景に設備投資は前期比0.9%の増加となったが、物価高の影響で民間消費が同▲0.0%と低迷したことから、国内需要は増加したものの外需の落ち込みをカバーするには至らなかった。
- 名目GDPは前期比0.6%(前期比年率2.5%)となり、実質の伸びを大きく上回るだろう。GDPデフレーターは前期比0.9%、前年比3.2%と予測する。
- 2024年度の実質GDPは前年比0.8%(2023年度は0.7%)、名目GDPは前年比3.7%(2023年度は4.9%)といずれも4年連続のプラス成長を予測する。
- 2025年1-3月期は4四半期ぶりのマイナス成長になったとみられるが、前期の反動で外需が大幅マイナスとなったことがその主因で、均してみれば景気は緩やかな回復基調を維持している。ただし、4-6月期は米国の関税引き上げに伴い輸出、国内生産が大きく下押しされることは不可避と考えられる。国内需要の回復が緩やかにとどまる中で輸出が減少することから、現時点では4-6月期は2四半期連続のマイナス成長になると予想している。
■目次
●1-3月期は年率▲0.9%のマイナス成長を予測
●主な需要項目の動向
・民間消費~物価高の影響で低迷が続く~
・住宅投資~駆け込み需要で大幅増加も基調は弱い~
・民間設備投資~高水準の企業収益を背景に高い伸びも、先行きは慎重化~
・公的固定資本形成~3四半期連続の減少~
・外需~成長率を大きく押し下げ~
●1-3月期は年率▲0.9%のマイナス成長を予測
●主な需要項目の動向
・民間消費~物価高の影響で低迷が続く~
・住宅投資~駆け込み需要で大幅増加も基調は弱い~
・民間設備投資~高水準の企業収益を背景に高い伸びも、先行きは慎重化~
・公的固定資本形成~3四半期連続の減少~
・外需~成長率を大きく押し下げ~
(2025年04月30日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
斎藤 太郎のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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2025/04/30 | 2025年1-3月期の実質GDP~前期比▲0.2%(年率▲0.9%)を予測~ | 斎藤 太郎 | Weekly エコノミスト・レター |
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