2025年04月22日

生命保険の基礎知識はなぜ定着しないのか

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子

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■要旨

本稿では、生命保険や医療保険に関する基礎知識の浸透状況について、最近10年の傾向をニッセイ基礎研究所が実施したクイズ調査の結果をもとに紹介した。調査では、加入の有無にかかわらず、基本的な知識の理解に課題がある様子がうかがえる。

情報の取得手段がインターネットに大きく移行する中で、個人の理解に差が生まれやすい現状もあるようだ。その背景には、情報の取り方や内容の受け止め方など、さまざまな要因が影響していると考えられる。

こうした中、2022年からは学校教育での金融教育も始まっており、若いころから保険や金融について触れる機会は少しずつ広がりつつある。知識との向き合い方についても、今後の変化が期待されるところである。

■目次

1――はじめに
2――生命保険に関する知識
  1|クイズの正答率は低下傾向
  2|一部の質問では誤答率が上昇
  3|生命保険や損害保険についての知識を持っている人では誤答も多い
3――おわりに

本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。

(2025年04月22日「保険・年金フォーカス」)

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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

村松 容子 (むらまつ ようこ)

研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査

経歴
  • 【職歴】
     2003年 ニッセイ基礎研究所入社

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【生命保険の基礎知識はなぜ定着しないのか】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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