2025年01月28日

保障ニーズを知ることの意義:生命保険 能動的加入者の視点から

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子

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■要旨

生命保険加入者の行動変化を分析し、「能動的加入者」と「受動的加入者」を比較した。能動的加入者は自ら情報を収集し、商品を検討する主体的な顧客であり、特に「真性能動的加入者」は保障ニーズを明確に認識し、自分に合った保険を選択できる点が特徴である。2023年には能動的加入者が全体の半数以上を占め、その満足度も受動的加入者を大きく上回る結果となった。

しかし、若年層では保障ニーズの見極めが難しい場合が多く、さらなる情報提供や教育の重要性が指摘される。多様化するリスクに対応するため、自分自身の保障ニーズを理解することが保険選びの鍵となるだろう。

■目次

1――生命保険加入行動の変化
  1|自ら調べた情報をもとに会社や商品を比較・検討して、加入する消費者の増加
  2|定量調査における「能動的加入者」「受動的加入者」の定義
2――能動的加入者の増加
3――能動的加入者の特徴
  1|性別、年齢別の特徴
  2|満足度の特徴
4――保障ニーズを検討することが重要

(2025年01月28日「保険・年金フォーカス」)

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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

村松 容子 (むらまつ ようこ)

研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査

経歴
  • 【職歴】
     2003年 ニッセイ基礎研究所入社

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