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- ロシアの物価状況(25年3月)-総合指数の前年比は2か月連続で10%超
2025年04月14日
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1.結果の概要:前年比で総合指数は10.3%、コア指数は9.7%
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2 生鮮食品など季節的要因による影響を受ける品目や管理品目を除いた指数。
2.結果の詳細:2月に続き食料品の伸びが高まったことが総合指数を押し上げ
3月のロシアのインフレ率は前年比で10.34%となり、2月(10.06%)からさらに上昇、2か月連続の2桁台での推移となった。
インフレ率を大分類別に見ると、3月の前年比伸び率は食料品が12.42%(前月:11.68%)、財(非食料品)が5.93%(前月:6.07%)、サービスが12.87%(前月:12.67%)となり、2月に引き続き特に食料品の伸び率が高まったことが全体の伸びを押し上げた。
前年比寄与度では食料品が4.8%ポイント程度、財(非食料品)が2.0%ポイント程度、サービスが3.6%ポイント程度と見られる(図表1)。
3月の前月比伸び率は、総合指数で0.65%、コア指数で0.69%となった。いずれも4か月連続で減速しているが、総合指数・コア指数ともにコロナ禍前の標準的な上昇率を上回った状況は続いている(2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%、図表3)。
前月比伸び率を大分類で見ると食料品が0.83%(前月:1.27%)、財(非食料品)が0.14%(前月:0.26%)、サービスが1.01%(前月:0.81%)となった。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、最新の4月7日時点において、前週比で0.16%の上昇となった(図表4)。3月上旬には物価上昇の勢いが弱まったが、3月末から4月にかけて再び勢いが強まっている。
インフレ率を大分類別に見ると、3月の前年比伸び率は食料品が12.42%(前月:11.68%)、財(非食料品)が5.93%(前月:6.07%)、サービスが12.87%(前月:12.67%)となり、2月に引き続き特に食料品の伸び率が高まったことが全体の伸びを押し上げた。
前年比寄与度では食料品が4.8%ポイント程度、財(非食料品)が2.0%ポイント程度、サービスが3.6%ポイント程度と見られる(図表1)。
3月の前月比伸び率は、総合指数で0.65%、コア指数で0.69%となった。いずれも4か月連続で減速しているが、総合指数・コア指数ともにコロナ禍前の標準的な上昇率を上回った状況は続いている(2018年の前月比伸び率は平均で総合指数が約0.35%、コア指数が約0.30%、図表3)。
前月比伸び率を大分類で見ると食料品が0.83%(前月:1.27%)、財(非食料品)が0.14%(前月:0.26%)、サービスが1.01%(前月:0.81%)となった。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、最新の4月7日時点において、前週比で0.16%の上昇となった(図表4)。3月上旬には物価上昇の勢いが弱まったが、3月末から4月にかけて再び勢いが強まっている。
3 大分類である食料品、財(非食料品)、サービスをそれぞれ細目別に分類したもの(中分類)のうち、統計局のウェブサイトで公表しているものを記載。健康増進サービスおよび残差から算出されたその他サービスは前月比のみ。
(2025年04月14日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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