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- 米住宅着工・許可件数(25年2月)-着工件数(前月比)は悪天候から回復し、前月から大幅増加、市場予想も上回る
2025年03月19日
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1.結果の概要:住宅着工、許可件数ともに市場予想を上回る。
2.結果の評価:着工件数は天候回復により前月から大幅に増加
住宅着工件数の伸びは前月比+11.2%(前月:▲11.5%)と前月の2桁のマイナスから2桁のプラスに転じた(図表3)。戸建て住宅が+11.4%(前月:▲8.6%)、集合住宅が+10.7%(前月:▲18.8%)といずれもプラスに転じた(図表4)。1月の住宅着工件数の落ち込みは南部と中西部を襲った暴風雪の影響とみられるが、2月は天候の回復により大幅な増加に転じた。
前年同月比は▲2.9%(前月:▲1.9%)と6ヵ月連続のマイナスとなったほか、前月からマイナス幅が拡大した。戸建てが▲2.3%(前月:▲1.6%)、集合住宅が▲4.6%(前月:▲2.7%)といずれも前月からマイナス幅が拡大した。
地域別寄与度(前月比)は、中西部が▲3.3%ポイント(前月:▲1.8%ポイント)と前月からマイナス幅が拡大したほか、西部が+1.7%ポイント(前月:+7.0%ポイント)と前月から伸びが鈍化した。一方、北東部が+3.4%ポイント(前月:▲3.3%ポイント)、南部が+9.3%ポイント(前月:▲13.5%ポイント)と前月からプラスに転じて着工件数全体を押し上げた。
前年同月比は▲2.9%(前月:▲1.9%)と6ヵ月連続のマイナスとなったほか、前月からマイナス幅が拡大した。戸建てが▲2.3%(前月:▲1.6%)、集合住宅が▲4.6%(前月:▲2.7%)といずれも前月からマイナス幅が拡大した。
地域別寄与度(前月比)は、中西部が▲3.3%ポイント(前月:▲1.8%ポイント)と前月からマイナス幅が拡大したほか、西部が+1.7%ポイント(前月:+7.0%ポイント)と前月から伸びが鈍化した。一方、北東部が+3.4%ポイント(前月:▲3.3%ポイント)、南部が+9.3%ポイント(前月:▲13.5%ポイント)と前月からプラスに転じて着工件数全体を押し上げた。

内訳は販売現況が43(前月:46)、販売見込みが47(前月:47)、客足が24(前月:29)と販売見込みは前月の水準を維持したものの、販売現況と客足が前月から低下した。
3月の結果について、NAHBのバディ・ヒューズ会長は「建設業者は、関税問題によって悪化した建築資材コストの高騰や、労働力や住宅用地不足などの供給側の課題に直面し続けている」としたほか、同チーフエコノミストのロバート・ディーツ氏は「建設会社は最近の関税措置による典型的なコスト影響を1軒当たり9,200ドルと見積もっている。政策の不確実性も住宅購入者や開発決定にマイナスの影響を与えている。」と述べており、関税が住宅建設コストの上昇を通じて住宅需要を悪化させる懸念を示した。
(2025年03月19日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
窪谷 浩のレポート
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