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日本の株式インデックスは長期投資に向いているのか~なぜ海外の主要な株式インデックスは上昇してきたのか

金融研究部 熊 紫云
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1――主要な株式インデックスの過去推移
過去データに基づく限り、海外の株式インデックスのほうが長期的に高いリターンを享受でき、長期投資に向いているように見受けられる。ただし、2013年1月末から日本の株式インデックスはTOPIXが2.96倍、日経平均株価が3.58倍となっており、海外の株式インデックス(S&P500:3.93倍、MSCI コクサイ:2.73倍、MSCI ACWI:2.37倍)と同程度の上昇倍率を示している。今後、日本の株式インデックスも長期投資の選択肢の一つとして考えてよいのか、次章で考察する。
2――株式インデックスをPERとEPSで説明する
EPSは一株当たりの純利益を表している。このレポートでは、分析にあたってEPSの予想値1を使用する。
PERは株価をEPSで割って算出される。現在の株価が将来の企業業績予想に見合うかどうか、投資家の期待や見方を判断する材料となり、PERが高いほど投資家が将来の企業業績を強気に見ている可能性がある。一方、PERが低いほど、将来の企業業績を弱気に見ている可能性がある。
このレポートでは、以上の考え方を用いて、海外の株式インデックスの1つであるS&P500と日本の株式インデックスの1つであるTOPIXをPERとEPSに分解して分析する。
1 I/B/E/S 12か月先予想データを使用する。
本資料記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と完全性を保証するものではありません。
また、本資料は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2025年01月22日「基礎研レポート」)
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