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- 宿泊旅行統計調査2024年9月~日本人延べ宿泊者数の前年比は5ヵ月ぶりにプラス~
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1.日本人延べ宿泊者数は一進一退の動き
2024年9月の日本人延べ宿泊者数は4,214万人泊(8月:5,174万人泊)となり、2019年同月比は4.0%(8月:同▲3.7%)と2ヵ月ぶりのプラス、前年比は0.1%(8月:▲3.7%)と5ヵ月ぶりのプラスと、物価高の向かい風を受けながらも持ち直した。2024年9月の外国人延べ宿泊者数は1,193万人泊(8月:1,324万人泊)、2019年同月比は44.4%(8月:同39.5%)、前年比は18.3%(8月:同24.9%)となった。円安の追い風を受けて、外国人延べ宿泊者数は好調を続けており、延べ宿泊者数全体を押し上げている。

2.延べ宿泊者数は東京都を中心に回復
日本人延べ宿泊者数が横ばい圏内で推移する一方、外国人延べ宿泊者数が全体を押し上げているが、外国人宿泊者数は特に大都市で増加している。今後も大都市へ外国人宿泊者が集中する傾向は継続することが予想される。
1 三大都市圏とは東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府、兵庫県の8都府県をいう
3.中国人宿泊者数が緩やかに回復

中国では消費が弱い動きになっていることから、中国人延べ宿泊者数が停滞するリスクはあるが、コロナ禍前に比べて為替レートが円安の水準にあることが追い風となって、外国人延べ宿泊者数は増加を続けることが予想される。日本人の旅行需要は横ばい圏内での推移が見込まれるため、今後の日本全体の旅行需要はインバウンド需要に左右されるだろう。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年11月01日「経済・金融フラッシュ」)
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