2024年07月16日

日本のオフィス市場のコナンドラム-賃貸・売買・J-REIT市場の不整合

金融研究部 主任研究員 佐久間 誠

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■要旨

日本のオフィスセクターでは市場間の不整合が顕著になっている。コロナ禍によるオフィス需要減少によってオフィス賃貸市場は調整局面を迎え、日本銀行の金融政策正常化に伴う金利上昇を受けてJ-REIT市場が軟調に推移している中でも、売買市場では現物不動産価格が堅調に推移している。本来あるべきオフィス市場の三角関係が崩れ、それぞれの市場の不整合が強まっており、コナンドラム(謎)というべき状況になっている。

■目次

1――不動産市場間の不思議な乖離
2――コロナ禍によるオフィス賃貸市場と売買市場の二極化
3――金融政策正常化により再拡大したオフィス売買市場とJ-REIT市場の乖離
4――未だ解けないオフィス市場の謎

(2024年07月16日「不動産投資レポート」)

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金融研究部   主任研究員

佐久間 誠 (さくま まこと)

研究・専門分野
不動産市場、金融市場、不動産テック

経歴
  • 【職歴】  2006年4月 住友信託銀行(現 三井住友信託銀行)  2013年10月 国際石油開発帝石(現 INPEX)  2015年9月 ニッセイ基礎研究所  2019年1月 ラサール不動産投資顧問  2020年5月 ニッセイ基礎研究所  2022年7月より現職 【加入団体等】  ・一般社団法人不動産証券化協会認定マスター  ・日本証券アナリスト協会検定会員

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レポート紹介

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