2024年03月05日

米国生保の契約者配当-米国では各社の配当利率の比較が行われている

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也

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■要旨

従来より、米国の伝統的生命保険は有配当保険として構成されてきた。配当を通じて、契約者が支払う実質保険料が調整される仕組みである。近年は、無配当保険の販売が進んでいるが、終身保険等で有配当保険の取り扱いは続いている。

米国アクチュアリー会の研究機関は、2022年に配当についてのレポートを公表している。今回は、このレポートを中心に、米国生保の配当について、見ていくこととしたい。

■目次

1――はじめに
2――米国における配当利率の表示
  1|米国には生保各社の配当利率の比較サイトがある
  2|配当を決定するための利率の募集文書表示には、所定のルールがある
3――配当の仕組み
  1|配当は貢献差益の原則をもとに決められる
  2|配当は総額と分配の両方を見ながら決められ
  3|配当による保険料相殺を「保険料消滅」と呼ぶことは禁じられている
  4|配当の計算方法には4つのものがある
4――配当と他の非保証要素の相違
5――おわりに (私見)
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保険研究部   主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員

篠原 拓也 (しのはら たくや)

研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴
  • 【職歴】
     1992年 日本生命保険相互会社入社
     2014年 ニッセイ基礎研究所へ

    【加入団体等】
     ・日本アクチュアリー会 正会員

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レポート紹介

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