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- 米住宅着工・許可件数(24年1月)-着工件数は前月、市場予想を大幅に下回る
2024年02月19日
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1.結果の概要:住宅着工、許可件数ともに市場予想を下回る
2.結果の評価:着工件数は戸建て、集合住宅ともに減少、許可件数の戸建ては堅調維持
住宅着工件数の伸びは前月比▲14.8%(前月:+3.3%)と20年4月以来の減少幅となった(図表3)。戸建てが▲4.7%(前月:▲6.4%)と2ヵ月連続のマイナスとなったほか、集合住宅が▲35.6%(前月:+31.1%)と前月が大幅なプラスとなった反動もあって、23年7月以来の大幅なマイナスに転じて全体を押し下げた(図表4)。
前年同月比は▲0.7%(前月:+15.1%)と3ヵ月ぶりのマイナスとなった。内訳をみると、戸建てが+22.0%(前月:+18.8%)と7ヵ月連続でプラスを維持した一方、集合住宅が▲36.8%(前月:+8.1%)とマイナスに転じて全体を押し下げた。
地域別寄与度(前月比)は、中西部が▲3.9%ポイント(前月:▲0.1%ポイント)と3ヵ月連続でマイナスとなったほか、北東部が▲1.7%ポイント(前月:+0.1%ポイント)、南部が▲5.2%ポイント(前月:+0.9%ポイント)、西部が▲4.0%ポイント(前月:+2.3%ポイント)とそれぞれ前月からマイナスに転じた。
前年同月比は▲0.7%(前月:+15.1%)と3ヵ月ぶりのマイナスとなった。内訳をみると、戸建てが+22.0%(前月:+18.8%)と7ヵ月連続でプラスを維持した一方、集合住宅が▲36.8%(前月:+8.1%)とマイナスに転じて全体を押し下げた。
地域別寄与度(前月比)は、中西部が▲3.9%ポイント(前月:▲0.1%ポイント)と3ヵ月連続でマイナスとなったほか、北東部が▲1.7%ポイント(前月:+0.1%ポイント)、南部が▲5.2%ポイント(前月:+0.9%ポイント)、西部が▲4.0%ポイント(前月:+2.3%ポイント)とそれぞれ前月からマイナスに転じた。

内訳は販売現況が52(前月:48)、販売見込みが60(前月:57)、客足が33(前月:29)とそれぞれ前月から改善した。
NAHB会長のアリシア・ヒューイ氏は「金利の僅かな低下でも、住宅購入希望者の間で不釣り合いな肯定的な反応がみられるため、客足は改善している」としたほか「多くの購入希望者にとって、住宅ローン金利が今年も低下し続ければ繰り延べ需要により、さらに多くの購入者が市場に参入すると予想される」と述べた。足元は住宅着工件数が大幅に減少する一方、建設業者のセンチメントの改善が続くなど、不整合な動きとなっている。ヒューイ氏の発言にみられるように、住宅ローン金利の低下が鮮明になれば、住宅需要の高まりから、今後住宅着工件数は増加に転じよう。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2024年02月19日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1824
経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
窪谷 浩のレポート
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