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オタク×色-「推し色」からみる推し活市場の広がり
生活研究部 研究員 廣瀬 涼
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推し活の様式が大きく変化している。筆者は過去のレポートを通して、オタクという言葉が従来の熱心に特定のコンテンツを消費する消費者を意味するだけでなく、特にZ世代においてはオタクであるという事をアイデンティティや名刺代わりにし、言わばコミュニケーションを媒介するツールとして使用されていると述べてきた。また、彼らは様々なコンテンツに対して同時に興味を持ち、その興味を持っている状態を‟趣味=オタク”であると表現するが故に、その時々で「今は○○オタク」「今は○○のオタ活中」といった具合に、オタクというアイデンティティを付け替えている。現代消費社会においては趣味とは別に様々な娯楽が消費され、且つ自身の趣味=オタク対象も流動的に変化するため、「推し活」「オタ活」という言葉は彼らにとって何か特別なモノへの消費を行うという心構えを現わしているようにも思われる。このようにオタクの性質が変化していく過程の中で、推し活市場も大きく変化していると筆者は考える。本レポートではその中でも推し活における「色」に着目し、推し活市場における「色」の意味について私論を認(したた)めた。
■目次
1――はじめに
2――「○○活」のはじまり
3――推し活やオタ活をする・しに行く上でのツールの充実としての側面
4――推しと自身の繋がりを実感できる場所や機会を消費する側面
5――オタクにとって「色」はどのような意味があるのか
6――直接コンテンツを消費しない意味
(2023年08月03日「基礎研レポート」)
03-3512-1776
- 【経歴】
2019年 大学院博士課程を経て、
ニッセイ基礎研究所入社
・公益社団法人日本マーケティング協会 第17回マーケティング大賞 選考委員
・令和6年度 東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部若年支援課広報関連審査委員
【加入団体等】
・経済社会学会
・コンテンツ文化史学会
・余暇ツーリズム学会
・コンテンツ教育学会
・総合観光学会
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