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2022年05月10日
オタクのコミュニティは本当にオタクにとってのサンクチュアリー(保護区)なのか。-利己主義と排他主義が生むオタクのコミュニティの実態
03-3512-1776
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■要旨
近ごろでは、オタクという言葉の大衆化にともない、若者たちの間では、自身がオタクであることを公言したり、また、オタクであることを自身のアイデンティティとして、他人とのコミュニケーションに用いる事が一般的になってきている。自分が好きなモノを他人に肯定してもらえる、そして好きなモノが同じ人たちのコミュニティに身を置きたい、という動機の下でSNSを用いて他のオタクと繋がりをもつ人は増えている。なかには、「今日から○○オタクを始めました」と宣言し、他のオタクたちの輪に入ろうとする積極的な若者も増えている。筆者自身、以前のレポートで、若者のオタクが、これらオタクのコミュニティに入ることに対するリスクについて警鐘を鳴らした。詳細についてはそちらを参照されたいが、簡潔に言えばオタクという言葉が多様化したことにより、オタクという言葉を使う事やコミュニティに参加すること自体のハードルは下がったものの、そのコミュニティには多くの若者が望むように、必ずしも「仲良くなりたい」という帰属欲求承認を目的とした者ばかりではないことに注意する必要がある。これらのオタクは、他のオタクに対して敵対意識を持っている者も多いため、若者のオタクが描くような共通の趣味を媒介として、和気あいあいとした人間関係が構築されるわけではない。また、若者に限らず、オタクという消費者について認識が薄い人からすれば単に「好きなモノ同士でつるんでいれば良い」と、オタクのコミュニティはお互いの趣味を理解してもらえるサンクチュアリーかの如く捉える者も多いようだが、手放しでそのような意見を肯定することはできないのが実状だ。本レポートでは、なぜ筆者がオタクのコミュニティで良好な人間関係を築き、それを維持することが困難であると考えているのか私論を認めていく。
■目次
1――はじめに
2――消費性からみるオタクのコミュニティと閉鎖的な人間関係
3――なぜオタクは他人の価値観に首を突っ込むのか
4――自身の幸福は他人の不幸?
5――Not For Me
6――オタクのコミュニティは本当にオタクにとってのサンクチュアリー(保護区)なのか
近ごろでは、オタクという言葉の大衆化にともない、若者たちの間では、自身がオタクであることを公言したり、また、オタクであることを自身のアイデンティティとして、他人とのコミュニケーションに用いる事が一般的になってきている。自分が好きなモノを他人に肯定してもらえる、そして好きなモノが同じ人たちのコミュニティに身を置きたい、という動機の下でSNSを用いて他のオタクと繋がりをもつ人は増えている。なかには、「今日から○○オタクを始めました」と宣言し、他のオタクたちの輪に入ろうとする積極的な若者も増えている。筆者自身、以前のレポートで、若者のオタクが、これらオタクのコミュニティに入ることに対するリスクについて警鐘を鳴らした。詳細についてはそちらを参照されたいが、簡潔に言えばオタクという言葉が多様化したことにより、オタクという言葉を使う事やコミュニティに参加すること自体のハードルは下がったものの、そのコミュニティには多くの若者が望むように、必ずしも「仲良くなりたい」という帰属欲求承認を目的とした者ばかりではないことに注意する必要がある。これらのオタクは、他のオタクに対して敵対意識を持っている者も多いため、若者のオタクが描くような共通の趣味を媒介として、和気あいあいとした人間関係が構築されるわけではない。また、若者に限らず、オタクという消費者について認識が薄い人からすれば単に「好きなモノ同士でつるんでいれば良い」と、オタクのコミュニティはお互いの趣味を理解してもらえるサンクチュアリーかの如く捉える者も多いようだが、手放しでそのような意見を肯定することはできないのが実状だ。本レポートでは、なぜ筆者がオタクのコミュニティで良好な人間関係を築き、それを維持することが困難であると考えているのか私論を認めていく。
■目次
1――はじめに
2――消費性からみるオタクのコミュニティと閉鎖的な人間関係
3――なぜオタクは他人の価値観に首を突っ込むのか
4――自身の幸福は他人の不幸?
5――Not For Me
6――オタクのコミュニティは本当にオタクにとってのサンクチュアリー(保護区)なのか
(2022年05月10日「基礎研レポート」)
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