2023年06月21日

定額年金を中心に米国個人年金市場は絶好調-中期でも年間3000億ドル超の販売額が続く見通し-

保険研究部 主任研究員・気候変動リサーチセンター兼任 磯部 広貴

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■要旨

過去20年間、米国の個人年金販売額は概ね年間2,000億ドルから2,500億ドルの範囲内にあったが、2022年はこれを大きく上回り過去最高の3,128億ドルに至った。
 
2023年第1四半期は920億ドルと前年同期比47%増、四半期として過去最高の販売額となった。景気後退が意識される中、元本確保機能を持つ定額年金への需要が堅調であったことによる。
 
2024年には金利の低下による減速が予測されるものの、人口動態の影響もあって基本的に年間3,000億ドル超の販売額が2027年まで続く見通しである。

■目次

1――はじめに
2――2023年第1四半期の動向と通年見通し
3――中期見通し
4――おわりに

(2023年06月21日「保険・年金フォーカス」)

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保険研究部   主任研究員・気候変動リサーチセンター兼任

磯部 広貴 (いそべ ひろたか)

研究・専門分野
内外生命保険会社経営・制度(販売チャネルなど)

経歴
  • 【職歴】
    1990年 日本生命保険相互会社に入社。
    通算して10年間、米国3都市(ニューヨーク、アトランタ、ロサンゼルス)に駐在し、現地の民間医療保険に従事。
    日本生命では法人営業が長く、官公庁、IT企業、リース会社、電力会社、総合型年金基金など幅広く担当。
    2015年から2年間、公益財団法人国際金融情報センターにて欧州部長兼アフリカ部長。
    資産運用会社における機関投資家向け商品提案、生命保険の銀行窓版推進の経験も持つ。

    【加入団体等】
    日本FP協会(CFP)
    生命保険経営学会
    一般社団法人 アフリカ協会
    一般社団法人 ジャパン・リスク・フォーラム
    2006年 保険毎日新聞社より「アメリカの民間医療保険」を出版

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