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- 物流市場は空室率が大きく上昇。J-REIT市場は調整が続く-不動産クォータリー・レビュー2023年第1四半期
2023年05月12日
■要旨
- 日本経済は、約2年にわたってプラス成長とマイナス成長を繰り返す一進一退の状態から抜け出せずにいる。2023年1-3月期の実質GDP(5/17公表予定)は前期比+0.1%(前期比年率+0.3%)とかろうじてプラス成長を確保したと推計される。
- 住宅市場は価格が上昇するなか、マンション等の販売数量は低調に推移している。2023年1-3月期の新設住宅着工戸数は前年同期比+0.6%増加、首都圏のマンション新規発売戸数は▲15.9%減少、中古マンションの成約件数は▲0.5%減少した。地価は住宅地、商業地ともに上昇している。
- オフィス賃貸市場は、東京Aクラスビルの成約賃料(月坪)が前期比▲3.9%下落した。東京23区のマンション賃料は全ての住居タイプが前年比でプラスとなった。ホテル市場は2023年1-3月の延べ宿泊者数が2019年対比で▲5.1%の水準まで回復した。物流賃貸市場は、首都圏・近畿圏ともに新規供給の影響を受けて空室率が大きく上昇した。
- 2023年第1四半期の東証REIT指数は▲5.7%下落した。
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経歴
- 【職歴】
1993年 日本生命保険相互会社入社
2005年 ニッセイ基礎研究所
2019年4月より現職
【加入団体等】
・一般社団法人不動産証券化協会認定マスター
・日本証券アナリスト協会検定会員
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