- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 保険 >
- 欧米保険事情 >
- 差別的な保険料設定に関する監督(欧州)-EIOPAの監督声明の紹介
差別的な保険料設定に関する監督(欧州)-EIOPAの監督声明の紹介

保険研究部 主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任 安井 義浩
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
2023年2月22日、EIOPAは、損害保険における差別的な保険料設定の監督に関する声明を発表した。一般に、顧客が支払う保険料水準は、その保険リスクや会社の経費になどに応じて決まる。しかし一部の保険会社は、それらに関係しない例えば関連商品の購入歴などの顧客特性に基づいて、価格を調整している。現在では、AIやビッグデータを活用すれば、そうした評価が大規模かつ容易にできるようになっている。これらをどう監督し、必要ならば規制していくことが課題となっている。
■目次
はじめに
1――欧州における差別的価格設定の監督に関して
1|背景と目的
2|差別的価格設定の(悪)影響
3|今回の監督声明の範囲
2――各国の保険監督者に求められること
1|差別的価格設定に適用されるEU規則上の取り扱い
2|保険商品の監視とガバナンスにより、差別的価格設定が顧客の損失につながらないように
すること
3――おわりに
(2023年04月20日「基礎研レター」)

03-3512-1833
- 【職歴】
1987年 日本生命保険相互会社入社
・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
2012年 ニッセイ基礎研究所
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
・日本証券アナリスト協会 検定会員
安井 義浩のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/07/31 | 2024年度生命保険決算の概要-利差益増により基礎利益は増加、国内債券は含み損だがほぼ問題なし | 安井 義浩 | 基礎研レポート |
2025/07/04 | 金融安定性に関するレポート(欧州)-EIOPAの定期報告書の公表 | 安井 義浩 | 基礎研レター |
2025/06/27 | 銀行と保険の気候関連リスク管理の強化にむけた取り組み(英国)-PRAの協議文書より。 | 安井 義浩 | 基礎研レター |
2025/06/20 | 保険会社の人工知能(AI)ガバナンスに向けた意見(欧州)-欧州保険協会の回答書より | 安井 義浩 | 基礎研レター |
新着記事
-
2025年08月15日
マレーシア経済:25年4-6月期の成長率は前年同期比+4.4%~堅調な内需に支えられて横ばいの成長に -
2025年08月15日
グローバル株式市場動向(2025年7月)-米国と日欧の関税大枠合意により安心感が広がる -
2025年08月15日
生成AIを金融リスク分析の視点から読み解いてみる-なぜ人間によるファクトチェックが必要なのか -
2025年08月15日
QE速報:2025年4-6月期の実質GDPは前期比0.3%(年率1.0%)-トランプ関税下でも輸出が増加し、プラス成長を確保 -
2025年08月15日
地方で暮らすということ-都市と地方の消費構造の違い
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【差別的な保険料設定に関する監督(欧州)-EIOPAの監督声明の紹介】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
差別的な保険料設定に関する監督(欧州)-EIOPAの監督声明の紹介のレポート Topへ