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コロナ禍が高齢者の生活に与えた影響と回復に向けた取組(総括編)
生活研究部 准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任 坊 美生子
本座談会は、コロナ禍が高齢者の生活や健康に与えた影響と、今後の回復に向けた道筋を探るため、2020年以降、高齢者の身体活動や社会活動等への影響を継続調査している筑波大学の山田実教授と、高齢者向けにAIオンデマンド乗合タクシー「チョイソコ」を運営し、外出促進に力を入れている株式会社アイシン(本社・愛知県刈谷市)の加藤博巳氏、高齢者の移動サービスについて研究する筆者との間で行った。その中から得られた示唆について、本稿で改めて整理しておきたい。
■目次
1――コロナ禍による高齢者への影響
2――今後の回復に向けた取組の方向性
3――社会参加のポイント
4――今後の課題
<座談会参加者>
◇山田実氏 筑波大学人間系教授。専門分野は老年学。日本老年療法学会副理事長、日本サルコペニア・フレイル学会理事、日本転倒予防学会理事など。コロナ禍で、高齢者に向けて「三密回避」と同時に、身体活動と社会活動を続ける「3密2活」が、介護予防と健康長寿の実現のために必要だと訴え、積極的に情報発信を続けている。2021年5月から、研究室の学生らとともに毎週、介護予防に関する情報を配信する「web版集いのひろば」を運営。
◇加藤博巳氏 株式会社アイシン ビジネスプロモーション部長。1992年旧アイシン精機入社、Aisin Europe S.A.副社長などを歴任。2018年からイノベーションセンター部長に就任し、「チョイソコ」事業を統括している。
◇坊美生子(モデレーター) ニッセイ基礎研究所 生活研究部准主任研究員。ジェロントロジー推進室兼任。高齢者の視点で移動支援、交通政策を研究。
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- 【職歴】
2002年 読売新聞大阪本社入社
2017年 ニッセイ基礎研究所入社
【委員活動】
2023年度~ 「次世代自動車産業研究会」幹事
2023年度 日本民間放送連盟賞近畿地区審査会審査員
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