2022年01月31日

コロナ禍における高齢者の活動の変化と健康不安への影響

生活研究部 准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任 坊 美生子

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■要旨

新型コロナウイルス感染拡大によって、人々の身体活動と社会活動が減少したことが、ニッセイ基礎研究所が2021年12月に実施したインターネット調査で分かった。対象を65歳以上の高齢者に限って見ると、移動時間と運動時間が減少した人が約2割、交際やつき合い時間が減少した人が約6割に上った。これらが減少した高齢者のグループでは、そうではない高齢者のグループに比べて、運動機能や認知機能の低下、うつ症状、孤独・孤立への悪化に対して不安を感じている人の割合が大きかった。

このままコロナの感染拡大が長期化すれば、高齢者の心身機能低下や精神面の不調が進行し、フレイルや要介護状態を引き起こす恐れがある。これまで政府や自治体は、感染防止のために外出自粛や人流抑制を呼びかけてきたが、高齢者の心身の健康状態を維持するためには、感染対策を取った上で、できるだけ身体活動や社会活動を再開していけるように、具体的な工夫の仕方を発信していく必要があるだろう。

■目次

1――はじめに
2――コロナ禍における生活の変化~非高齢者と高齢者との比較~
  1|身体活動時間の減少
  2|社会活動の減少
3――高齢者の生活の変化による健康不安への影響
  1|身体活動の変化と健康不安の関連
  2|コミュニケーション機会の減少と健康不安の関連
4――まとめ
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生活研究部   准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任

坊 美生子 (ぼう みおこ)

研究・専門分野
中高年女性の雇用と暮らし、高齢者の移動サービス、ジェロントロジー

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