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年代別に見たコロナ禍の行動・意識の特徴~不安・心理編~偏見への不安は高年齢で強い傾向。従来の消費行動への欲求は全年代に広がる~
![](https://www.nli-research.co.jp/files/topics/57058_ext_01_0.jpeg?v=1509933611)
生活研究部 准主任研究員・ジェロントロジー推進室兼任 坊 美生子
新型コロナウイルスによって変化した消費行動の今後の見通しを検討するため、ニッセイ基礎研究所のインターネット調査「新型コロナによる暮らしの変化に関する調査」結果を用いて、変化の要因と言える、人々のコロナに関する不安について年代別クロス調査を行った。
その結果、感染による重症化リスクへの不安や、偏見・中傷への不安は年代が高いほど強い傾向があった。今後、ワクチンの投与態勢が確立しても、根本的な治療薬ができる訳ではなく、偏見・中傷は事実とは無関係に起きるので、これらの不安は完全には解消しないだろう。アフターコロナでも、高年齢層を中心に、消費行動を自粛する「行動抑制」は続く可能性が大きい。
一方で、感染リスクから、店舗での買い物や外食、交通機関の利用など、従来通りのリアルな行動がしづらい状況が続くことへの不安は、全年代に広がっていることが分かった。この不安は、本来の消費行動を再開したいという欲求の裏返しでもある。コロナによってリアルからデジタル等への「行動変容」が進んでいると見られていた領域でも、アフターコロナでは揺り戻しが来るだろう。
■目次
1――はじめに
2――行動抑制の要因~感染の何が怖いか~
1|感染による健康面への不安
2|感染による偏見・中傷への不安
3|感染による仕事面への影響に対する不安
4|小括
3――消費行動の変化の状況
4――消費行動への制約が続くことに対する不安~行動変容は定着するのか~
1|リアルな買い物への制約が続くことに対する不安
2|外食への制約が続くことに対する不安出
3|交通機関の利用への制約が続くことに対する不安
4|小括
5――おわりに
(2021年01月12日「基礎研レター」)
![](https://www.nli-research.co.jp/files/topics/57058_ext_01_0.jpeg?v=1509933611)
03-3512-1821
- 【職歴】
2002年 読売新聞大阪本社入社
2017年 ニッセイ基礎研究所入社
【委員活動】
2023年度~ 「次世代自動車産業研究会」幹事
2023年度 日本民間放送連盟賞近畿地区審査会審査員
坊 美生子のレポート
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