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大学の不動産戦略(2)~資産運用と不動産投資の現状について~
金融研究部 主任研究員 吉田 資
- 大学は、地域社会を形成する「まち」の構成員として、重要な役割を担ってきた。近年では、不動産売買市場および賃貸市場の担い手として存在感が増している。こうした状況を踏まえ、弊社は、野村不動産ソリューションズ株式会社と共同で、全国の国公立大学および私立大学を対象に「大学の不動産戦略に関するアンケート調査」(以下、本調査)を実施した。
- 本稿では2回に分けて、本調査の集計結果の一部を紹介し、大学の不動産戦略を概観したうえで、不動産市場への影響等について考察したい。
- 第1回のレポートでは、大学の保有施設とキャンパスの整備方針について概観した。
- 大学では、少子化の進行に伴い、授業料収入に偏らない財源の多様化が喫緊の課題となっており、資産運用収入の拡大に大きな期待が寄せられている。そこで、今回のレポートでは、大学の資産運用や、不動産投資(保有不動産の賃貸経営等)の現況を概観した上で、大学が不動産市場に与える影響について考察する。
■目次
1. はじめに
2. 大学の収益構成
3. 大学の資産運用の現状
4. 大学の不動産投資の状況
(1) 保有不動産の賃貸・貸付の状況
(2) 賃貸・貸付を行う目的
(3) 資産運用目的での賃貸不動産の保有状況
5. 大学が不動産市場に与える影響
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- 【職歴】
2007年 住信基礎研究所(現 三井住友トラスト基礎研究所)
2018年 ニッセイ基礎研究所
【加入団体等】
一般社団法人不動産証券化協会資格教育小委員会分科会委員(2020年度~)
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