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中国経済:景気指標の総点検(2022年冬季号)-しばらくは感染拡大・死亡増で混乱も、この難局を乗り越えれば、ウィズコロナで経済活動は勢いを取り戻す

三尾 幸吉郎
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- 22年の中国経済は目標とした「5.5%前後」の成長率に届きそうにない。第1四半期(1-3月期)は前年同期比4.8%増、第2四半期(4-6月期)は感染が急増し同0.4%増、第3四半期(7-9月期)は同3.9%増と、いずれも「5.5%前後」の成長率目標に届かず、1-9月期累計の成長率は前年同期比3%増にとどまった。消費者物価は景気低迷を背景に安定的に推移した。
- 景気評価点を見ると(下表)、COVID-19の第2波が沈静化した6・7月に景気が回復していることを示す8点・9点(10点満点)に上昇したあと、8月以降は景気良悪の分岐点となる5点を4ヵ月連続で下回るなど、中国経済は低迷を続けている(11月は道路貨物輸送量が未公表だが、それが“○”でも4点にとどまる)。
- 景気インデックス(鉱工業生産、サービス業生産、建築業PMIを合成加工して毎月の実質成長率を推計したもの)は、10月が前年同月比3.3%増、11月が同1.3%増で、10-11月累計同2.3%増となった。欧米先進国で一般的な前期比年率に変換すれば1.6%減という落ち込み。
- ここしばらくは感染爆発とそれに伴う死亡者急増で社会混乱は不可避だろうが、日本も乗り越えられたウィズコロナへの難局であることから、中国もこの難局を乗り越えれば、ウィズコロナで経済活動は勢いを取り戻すだろう。現在は夜明け前の最も暗い時間帯と言える。
(2022年12月23日「Weekly エコノミスト・レター」)
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