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- 海外投資家が2カ月連続の買い越し~2022年11月投資部門別売買動向~
コラム
2022年12月12日
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特に、11月第2週(7~11日)は7,349億円、第4週(21~25日)は9,869億円を買い越した。背景には米国の経済指標の発表等により、米国の金融引締め姿勢が和らぐとの期待が高まったことがあげられる。11月10日夜に発表された米消費者物価指数(CPI)は前年同月比7.7%と市場予想の7.9%を下回った。また、23日発表のFOMC議事要旨では、多くの委員が利上げ鈍化ペースが間もなく適切になるとの見方を支持したことが好感され、米国株指数は上昇した。それに伴って日本株式も海外投資家の買いが増えた様子である。
ただし、第5週(11月28日~12月2日)は8,143億円の売り越しに転じた。図表3は2015年~2021年の海外投資家の現物と先物を合わせた月次の売買動向を単純平均したものと、2022年の売買動向推移である。2015年以降平均すると12月はやや売り越されている。
海外投資家は9月に約3兆円と大幅に売り越して以降、10月、11月と2カ月連続の買い越しとなった。2022年は12月も買い越しが継続されるのかが注目される。
ただし、第5週(11月28日~12月2日)は8,143億円の売り越しに転じた。図表3は2015年~2021年の海外投資家の現物と先物を合わせた月次の売買動向を単純平均したものと、2022年の売買動向推移である。2015年以降平均すると12月はやや売り越されている。
海外投資家は9月に約3兆円と大幅に売り越して以降、10月、11月と2カ月連続の買い越しとなった。2022年は12月も買い越しが継続されるのかが注目される。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2022年12月12日「研究員の眼」)

03-3512-1855
経歴
- 【職歴】
2006年 資産運用会社にトレーダーとして入社
2015年 ニッセイ基礎研究所入社
2020年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
・早稲田大学大学院経営管理研究科修了(MBA、ファイナンス専修)
森下 千鶴のレポート
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