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“おひさしぶり消費”と“はじめまして消費”-新型コロナウイルス流行収束後の推し活を展望する

生活研究部 研究員 廣瀬 涼
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他人の生き方そのものにエンターテインメント性を見出し、その人を応援(消費)したいという欲求から行われる「ヒト消費」のことを「推し活」と呼ぶ。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、消費者は自身が体験することで娯楽性を見出す「コト消費」や「トキ消費」を制限される機会が増えた。多くの趣味で人の移動を伴い、また他人と同じ時間、空間での消費が必要となる。そのため、ステイホームを強いられたここ数年は、思ったように自身の趣味について、望むように消費が行えなかった者も多かったのではないだろうか。
そのような環境下で、他人と交流したり、人の移動を伴わなくともDVDや配信動画を視聴したり、漫画を読んだり2次創作活動をするといった一人で行えるコンテンツ消費が主な活動となる推し活は、ステイホーム中にも人々の生活に彩りを与える娯楽となっていた。コロナ流行をきっかけに推し活を始めた者も少なくないようだ。今後新型コロナウイルス流行による様々な制限が緩和されていく中で、流行以前から推し活を行っている消費者、流行後に推し活を始めた消費者は、それぞれ推し活において“おひさしぶり消費”と“はじめまして消費”の2つの局面を迎えていくことになると筆者は考えている。本レポートではそれぞれの意味を解説し、新型コロナウイルス流行収束後の推し活を展望したいと思う。
■目次
1――新型コロナウイルス流行を機に推し活を始めた人々
2――何故推し活とステイホームは相性が良かったのか
3――“おひさしぶり消費”と“はじめまして消費”
4――今後の推し活
(2022年10月24日「基礎研レポート」)

03-3512-1776
- 【経歴】
2019年 大学院博士課程を経て、
ニッセイ基礎研究所入社
・公益社団法人日本マーケティング協会 第17回マーケティング大賞 選考委員
・令和6年度 東京都生活文化スポーツ局都民安全推進部若年支援課広報関連審査委員
【加入団体等】
・経済社会学会
・コンテンツ文化史学会
・余暇ツーリズム学会
・コンテンツ教育学会
・総合観光学会
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