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- ブラジルGDP(2022年4-6月期)-内需がけん引役となり高成長を記録
2022年09月02日
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1.結果の概要:成長率はさらに加速く
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2.結果の詳細:内需が成長をけん引
22年4-6月期の実質GDP伸び率は前期比1.2%(季節調整値、年率換算5.0%)となった。改定された過去データでは、21年4-6月期(前期比▲0.3%)にマイナス成長となった後、4四半期でのプラス成長となっており、伸び率も加速が続いている(21年7-9月期:0.1%、21年10-12月期:0.8%、22年1-3月期:1.1%)。22年4-6月期のコロナ禍前(19年10-12月期)比では3.0%となっている(図表4・5)。
成長率(前期比)を需要項目別に見ると、個人消費が2.6%(前期:0.5%)、政府消費が▲0.9%(前期:▲0.1%)、投資4.8%(前期:▲3.0%)、輸出が▲2.5%(前期:5.7%)、輸入が7.6%(前期:▲4.0%)となった。4-6月期は内需(消費や投資)が高成長のけん引役となった。
コロナ禍前との対比では、個人消費が1.9%、政府消費が▲1.7%、投資が18.8%、輸出が3.6%、輸入が3.2%だった(図表4)。個人消費はコロナ禍後で初めてコロナ禍前水準を上回った。
成長率(前期比)を需要項目別に見ると、個人消費が2.6%(前期:0.5%)、政府消費が▲0.9%(前期:▲0.1%)、投資4.8%(前期:▲3.0%)、輸出が▲2.5%(前期:5.7%)、輸入が7.6%(前期:▲4.0%)となった。4-6月期は内需(消費や投資)が高成長のけん引役となった。
コロナ禍前との対比では、個人消費が1.9%、政府消費が▲1.7%、投資が18.8%、輸出が3.6%、輸入が3.2%だった(図表4)。個人消費はコロナ禍後で初めてコロナ禍前水準を上回った。
産業分類別に実質GDPの伸び率を見ると(図表3・5)、前期比は大分類では「第一次産業」が0.5(前期:▲0.9%)、「第二次産業」が2.2%(前期:0.6%)、「第三次産業」が1.3%(前期:1.1%)となり、すべての大分類がプラス成長となった。

最後に、22年4-6月期の名目成長率は前年同期比12.3%(前期:8.9%)となった、名目と実質成長率の差(デフレータに相当)は9.1%(前期:7.2%)とやや上昇したが、コロナ禍後のピーク(21年7-9月期の13.3%)は下回っている。また、4-6月期は交易条件がやや改善した(図表6)。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2022年09月02日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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