- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 新興国経済 >
- ロシアの物価状況(22年7月)-コア指数も前月比マイナスに転じる
2022年08月12日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
1.結果の概要:総合指数・コア指数ともに前月比マイナス
1 bloomberg集計の中央値。以下の予想値も同様。
2 生鮮食品など季節的要因による影響を受ける品目や管理品目を除いた指数。
2.結果の詳細:財ではインフレ率の減速が続くが、サービスは2か月連続で前年比加速
7月のロシアのインフレ率は前年比で15.10%となり、6月の15.90%から低下した。
大分類別に見ると、食料品が前年比で3月17.99%→4月20.48%→5月20.05%→6月17.98%→7月16.76%、財(非食料品)が3月20.34%→4月20.19%→5月19.20%→6月17.92%→7月16.50%、サービスが3月9.94%→4月10.87%→5月10.03%→6月10.17%→7月10.75%と推移している。食料品および財(非食料品)の減速が続く一方、サービスは2か月連続で加速するという結果だった。
コア指数は前年比で3月18.69%→4月20.37%→5月19.87%→6月19.18%→7月18.40%と推移、減速が続いているものの、伸び率は依然として15年のピーク(15年3月の17.53%)は上回っている。
前月比では、総合指数が▲0.39%(6月▲0.35%)となり2か月連続のマイナス、コア指数も7月は▲0.18%(6月0.18%)となり、マイナスに転じている(図表3)。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、前週比上昇では、5月下旬からゼロもしくはマイナスとなる時期が続き、7月上旬には光熱費などの上昇を受けて一時的に高めの伸び率を記録する場面もあったが、その後は再びマイナス成長が続くという状況になっている(図表4)。
大分類別に見ると、食料品が前年比で3月17.99%→4月20.48%→5月20.05%→6月17.98%→7月16.76%、財(非食料品)が3月20.34%→4月20.19%→5月19.20%→6月17.92%→7月16.50%、サービスが3月9.94%→4月10.87%→5月10.03%→6月10.17%→7月10.75%と推移している。食料品および財(非食料品)の減速が続く一方、サービスは2か月連続で加速するという結果だった。
コア指数は前年比で3月18.69%→4月20.37%→5月19.87%→6月19.18%→7月18.40%と推移、減速が続いているものの、伸び率は依然として15年のピーク(15年3月の17.53%)は上回っている。
前月比では、総合指数が▲0.39%(6月▲0.35%)となり2か月連続のマイナス、コア指数も7月は▲0.18%(6月0.18%)となり、マイナスに転じている(図表3)。
別途、ロシア連邦統計局が公表している週次のインフレ率(消費者物価上昇率)を見ると、前週比上昇では、5月下旬からゼロもしくはマイナスとなる時期が続き、7月上旬には光熱費などの上昇を受けて一時的に高めの伸び率を記録する場面もあったが、その後は再びマイナス成長が続くという状況になっている(図表4)。
3 大分類である食料品、財(非食料品)、サービスをそれぞれ細目別に分類したもの(中分類)のうち、統計局のウェブサイトで公表しているものを記載。ウェブサイトで中分類が公表されていないものは、より細かい品目(小分類)のデータを記載。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2022年08月12日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1818
経歴
- 【職歴】
2006年 日本生命保険相互会社入社(資金証券部)
2009年 日本経済研究センターへ派遣
2010年 米国カンファレンスボードへ派遣
2011年 ニッセイ基礎研究所(アジア・新興国経済担当)
2014年 同、米国経済担当
2014年 日本生命保険相互会社(証券管理部)
2020年 ニッセイ基礎研究所
2023年より現職
・SBIR(Small Business Innovation Research)制度に係る内閣府スタートアップ
アドバイザー(2024年4月~)
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
高山 武士のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/05/01 | ユーロ圏GDP(2025年1-3月期)-前期比0.4%に加速 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/23 | IMF世界経済見通し-トランプ関税で世界成長率は3%割れに | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/18 | ECB政策理事会-トランプ関税を受け6会合連続の利下げ決定 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
2025/04/16 | 英国雇用関連統計(25年3月)-緩やかながらも賃金上昇率の減速傾向が継続 | 高山 武士 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年05月01日
日本を米国車が走りまわる日-掃除機は「でかくてがさつ」から脱却- -
2025年05月01日
米個人所得・消費支出(25年3月)-個人消費(前月比)が上振れする一方、PCE価格指数(前月比)は総合、コアともに横這い -
2025年05月01日
米GDP(25年1-3月期)-前期比年率▲0.3%と22年1-3月期以来のマイナス、市場予想も下回る -
2025年05月01日
ユーロ圏GDP(2025年1-3月期)-前期比0.4%に加速 -
2025年04月30日
2025年1-3月期の実質GDP~前期比▲0.2%(年率▲0.9%)を予測~
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年04月02日
News Release
-
2024年11月27日
News Release
-
2024年07月01日
News Release
【ロシアの物価状況(22年7月)-コア指数も前月比マイナスに転じる】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
ロシアの物価状況(22年7月)-コア指数も前月比マイナスに転じるのレポート Topへ