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- 子ども(5~11歳)の新型コロナワクチン接種意向-保護者の約4割が消極的、低年齢児ほど副反応への強い懸念
子ども(5~11歳)の新型コロナワクチン接種意向-保護者の約4割が消極的、低年齢児ほど副反応への強い懸念
生活研究部 上席研究員 久我 尚子
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- 3月下旬に新型コロナウイルスの5~11歳のワクチン接種状況や意向について保護者にたずねたところ、積極層や様子見層がそれぞれ約4分の1、消極層は約4割、「罹患したため、しばらく接種させる必要がない」が約1割を占める。なお、大人の追加接種意向では消極層が1割未満であり、子どもの接種には慎重な態度がうかがえる。また、消極層は子どもの年齢が低いほど多く、5歳児の保護者では約半数を占める。
- 子どものワクチン接種に積極的な保護者に対して、その理由をたずねたところ、子ども自身や同居家族のリスク低減のほか、感染防止対策の不十分さといった子どもならではの不安も上位にあがる。また、子どもの年齢が高いほど「12歳以上の兄弟姉妹がすでに接種しているから」の選択割合が高い傾向がある。
- 一方、積極的ではない保護者に対して、その理由をたずねたところ、副反応や将来的な安全性への懸念、罹患しても軽症ですむと思うといった回答が上位を占める。また、子どもの年齢が低いほど副反応への懸念や注射が苦手といった理由が、子どもの年齢が高いほど「子どものワクチン接種による効果が明確ではないから」や「まだ周囲で接種して問題がないことが確認できていないから」の選択割合が高い。
- また、現在のところ、国内では接種対象外の5歳未満の子どものワクチン接種意向についても保護者にたずねている。消極層が約半数を占めて多く、このほか様子見層が約4割、積極層が約1割という分布である。
- 政府は5~11歳の新型コロナウイルスのワクチン接種に努力義務は適用していない。判断に悩む保護者も多いだろうが、厚生労働省のホームページ等では接種の必要性や効果、副反応の症状などが分かりやすく掲載されている。保護者が接種によるメリットやデメリットを丁寧に調べ、周囲の感染状況や各自の事情などを踏まえた上で、子どもも保護者も納得した上で接種することが重要だ。
■目次
1――はじめに
~3月から5~11歳の新型コロナワクチンの接種が本格開始、保護者の意向は?
2――子ども(5~11歳)のワクチン接種状況および保護者の意向
~消極層は約4割で低年齢児ほど多い
3――子ども(5~11歳)のワクチン接種に積極的な理由
~感染リスクの低減、子どもの感染対策への不安
4――子ども(5~11歳)のワクチン接種に積極的でない理由
~副反応の心配や将来的な安全性への懸念
5――5歳未満の子どものワクチン接種意向
~消極層が約半数、様子見層が約4割、積極層が約1割
6――おわりに
~子どもにも意義を丁寧に説明し、子どもも保護者も納得した上で接種をすることが重要
(2022年05月24日「基礎研レポート」)
03-3512-1878
- プロフィール
【職歴】
2001年 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ入社
2007年 独立行政法人日本学術振興会特別研究員(統計科学)採用
2010年 ニッセイ基礎研究所 生活研究部門
2021年7月より現職
・内閣府「統計委員会」専門委員(2013年~2015年)
・総務省「速報性のある包括的な消費関連指標の在り方に関する研究会」委員(2016~2017年)
・東京都「東京都監理団体経営目標評価制度に係る評価委員会」委員(2017年~2021年)
・東京都「東京都立図書館協議会」委員(2019年~2023年)
・総務省「統計委員会」臨時委員(2019年~2023年)
・経済産業省「産業構造審議会」臨時委員(2022年~)
・総務省「統計委員会」委員(2023年~)
【加入団体等】
日本マーケティング・サイエンス学会、日本消費者行動研究学会、
生命保険経営学会、日本行動計量学会、Psychometric Society
久我 尚子のレポート
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