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2022年01月17日
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■要旨
ベトナムは東南アジアに位置し、東南アジア諸国連合(アセアン)に加盟する発展途上国で、第二次大戦後も戦争が続いたため経済発展が遅れてきたが、1986年に採用されたドイモイ(刷新)政策の下で経済発展が続いてきた。
2020年始からの新型コロナ禍の影響を当初あまり受けてこなかったベトナムであるが、2021年夏以降、感染の大きな波が来たことを受け、政府が厳格なロックダウンを行い、国際サプライチェーンに支障をきたすなど経済に大きな影響を与えた。
他方、生命保険業界にとってはいまのところ新型コロナ禍の影響は大きくなく、引き続き販売拡張が継続している。
ベトナムの生命保険業界においては従来、貯蓄型・投資型生命保険の販売比率が高かったが、2020年は収入保険料ベースで投資連動型保険の販売占率が77.74%となる一方、貯蓄性保険である養老保険の販売占率が6.70%まで縮小し、リスク選好志向がより明確になった。
生命保険会社の保有契約シェア順位(収入保険料ベース)に変動はなかったが、マニュライフが、新契約シェア(収入保険料ベース)で2018年以降、首位を維持している。
■目次
1――はじめに
2――保険市場の概況
3――新契約の状況
4――保有契約の状況
5――販売チャネル
6――おわりに
ベトナムは東南アジアに位置し、東南アジア諸国連合(アセアン)に加盟する発展途上国で、第二次大戦後も戦争が続いたため経済発展が遅れてきたが、1986年に採用されたドイモイ(刷新)政策の下で経済発展が続いてきた。
2020年始からの新型コロナ禍の影響を当初あまり受けてこなかったベトナムであるが、2021年夏以降、感染の大きな波が来たことを受け、政府が厳格なロックダウンを行い、国際サプライチェーンに支障をきたすなど経済に大きな影響を与えた。
他方、生命保険業界にとってはいまのところ新型コロナ禍の影響は大きくなく、引き続き販売拡張が継続している。
ベトナムの生命保険業界においては従来、貯蓄型・投資型生命保険の販売比率が高かったが、2020年は収入保険料ベースで投資連動型保険の販売占率が77.74%となる一方、貯蓄性保険である養老保険の販売占率が6.70%まで縮小し、リスク選好志向がより明確になった。
生命保険会社の保有契約シェア順位(収入保険料ベース)に変動はなかったが、マニュライフが、新契約シェア(収入保険料ベース)で2018年以降、首位を維持している。
■目次
1――はじめに
2――保険市場の概況
3――新契約の状況
4――保有契約の状況
5――販売チャネル
6――おわりに
(2022年01月17日「保険・年金フォーカス」)
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経歴
- 【職歴】
1985年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所 内部監査室長兼システム部長
2015年4月 生活研究部部長兼システム部長
2018年4月 取締役保険研究部研究理事
2021年4月 常務取締役保険研究部研究理事
2024年4月より現職
【加入団体等】
東京大学法学部(学士)、ハーバードロースクール(LLM:修士)
東京大学経済学部非常勤講師(2022年度・2023年度)
大阪経済大学非常勤講師(2018年度~2022年度)
金融審議会専門委員(2004年7月~2008年7月)
日本保険学会理事、生命保険経営学会常務理事 等
【著書】
『はじめて学ぶ少額短期保険』
出版社:保険毎日新聞社
発行年月:2024年02月
『Q&Aで読み解く保険業法』
出版社:保険毎日新聞社
発行年月:2022年07月
『はじめて学ぶ生命保険』
出版社:保険毎日新聞社
発行年月:2021年05月
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