2021年10月19日

輸液供給の重要性-安定供給が滞れば、医療現場の混乱は不可避

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也

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■要旨

輸液は、患者の体液や栄養を管理するうえで、欠くことのできない医薬品である。心疾患、呼吸障害、ショック、外傷など、さまざまな病態に対して、輸液を用いた治療が行われている。しかし、輸液を安定的に確保することの重要性については、あまり知られていないものと思われる。

本稿では、輸液の現状について、みていくこととしたい。

■目次

1――はじめに
2――輸液とは
  1|輸液によって体内の水のバランスを整える
  2|臨床では、等張液を輸液として用いることが一般的
  3|代表的な輸液は「細胞外液」、「5%ブドウ糖液」、「1号液」、「3号液」の4つ
3――輸液の導入経緯
  1|輸液の日本での導入は戦後になってから
  2|1970年代以降、容器の改良も進んだ
  3|輸液は基礎的な医薬品として確立している
4――輸液の安定供給に伴う課題
  1|輸液は薬価引き下げにより不採算となった
  2|輸液は少量頻回配送
  3|輸液の供給は海外依存度が高い
5――おわりに (私見)
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保険研究部   主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員

篠原 拓也 (しのはら たくや)

研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務

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