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ハロウィンジャンボ どう狙う?-5億円もの一攫千金か、それとも5万円以上の当せん金か

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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東京では、7月中旬に始まった4回目の緊急事態宣言が、9月末にようやく解除された。しかし、いまなお、さまざまなイベントが観客数の制限や中止に追い込まれている。その結果、エンターテインメントとして宝くじへの期待は高まるばかりだ。
9月22日から発売されているハロウィンジャンボ宝くじは、最高当せん金が1等前後賞合わせて5億円と高額だ。当せん金や当せん本数などのなかには、昨年から変更されている部分もある。その変更点をみながら、今年は何を狙うべきか考えてみよう。
◇ 100万円以上の当せん本数が半減したジャンボ
それでは、今年のハロウィンジャンボは、昨年と比べて何が変更となったのか、具体的にみていこう。主な変更点は3つあげられる。
(ハロウィンジャンボの主な変更点)
(1) 3等(当せん金100万円)の当せん本数が、1ユニット(=1000万本)あたり100本から50本に減少
(2) 4等(当せん金5万円)が新設され、当せん本数は1ユニットあたり1000本とされた
(3) これらの結果、1ユニットあたりの当せん本数は112万204本から112万1154本に増加
※ 1枚300円に対する当せん金の平均受取額は、141.99円のまま変わらず
ハロウィンジャンボは、高額当せん金として本命の「1等前後賞合わせて5億円」に狙いを絞った宝くじと位置づけられそうだ。
◇ 5万円以上の当せん本数が10倍に増えたミニ
じつは、ハロウィンジャンボミニは、昨年のものから様変わりしている。昨年は1等に前後賞がなく、1等の当せん金は1000万円のみだった。昨年と比べると、主な変更点は7つあげられる。
(ハロウィンジャンボミニの主な変更点)
(1) 1等の当せん金が1000万円から3000万円に引き上げられ、1ユニットあたりの当せん本数は10本から4本に減少
(2) 1等の前後賞(当せん金は各1000万円)が新設された
(3) 2等(当せん金5万円)の当せん本数が、1ユニットあたり400本から4000本に増加
(4) 3等(当せん金1万円)の当せん本数が、1ユニットあたり10万本から4万本に減少
(5) 4等(当せん金3000円)が新設され、当せん本数は1ユニットあたり10万本とされた
(6) これらの結果、1ユニットあたりの当せん本数は110万410本から114万4012本に増加
(7) 1枚300円に対する当せん金の平均受取額は、142円から140円に減少
一方、(4)の当せん金1万円の当せん本数の減少は気になる点だ。1ユニットあたりでみると、1万円以上が当たるくじの本数は、昨年の10万410本から今年は4万4012本へと、なんと4割ほどにまで減ってしまう。
1等が外れても、1万円ではなく5万円の当せん金に狙い目をシフトできる──これが、今年のハロウィンジャンボミニの特徴といえるだろう。
なお、当せん金の平均受取額は、142円から140円に減少するので要注意だ。ハロウィンジャンボミニは、1等前後賞合わせて5000万円を狙いつつ、当せん金5万円以上を目指す宝くじに一新されたといえるだろう。
◇ ハロウィン気分を高める宝くじの買い方
5億円もの一攫千金を狙うか、それとも5万円以上の当せん確率を高めるか。2種類のワクワク感を高めるように、2つの宝くじを買い揃えるのが今年の買い方のコツといえるかもしれない。
今回の宝くじの発売期間は10月22日までと、まだ時間はたっぷりある。コロナ禍の影響で、今年もハロウィンパレードなどの各地のイベントは中止が多くなりそうだ。ハロウィンジャンボ宝くじを買うことで、少しでもハロウィン気分を楽しんでみてはいかかだろうか。
(2021年10月08日「研究員の眼」)

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
篠原 拓也のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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