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- 米住宅着工・許可件数(21年8月)-集合住宅の好調で着工件数は161.5万件と前月(155.4万件)、市場予想(155.0万件)を上回る
2021年09月22日
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1.結果の概要:着工、許可件数ともに前月、市場予想を上回る
2.結果の評価:集合住宅の好調から着工、許可件数ともに前月から増加
住宅着工件数の伸びは前月比+3.9%(前月:▲6.2%)と前月からプラスに転じた(図表3)。内訳をみると、戸建てが前月比▲2.8%(前月:▲4.7%)と2ヵ月連続でマイナスとなった一方、集合住宅が+20.6%(前月:▲9.9%)とプラスに転じて全体を押し上げた(図表4)。
前年同月比では+17.4%(前月:+3.8%)と6ヵ月連続でプラスとなったほか、2桁の伸びとなった。戸建てが+5.2%(前月:+11.3%)とプラス幅が縮小したものの、集合住宅が+52.7%(前月:▲11.0%)と大幅なプラスに転じて全体を押し上げた。
地域別寄与度(前月比)は、西部が▲5.5%ポイント(前月:▲2.3%ポイント)と2ヵ月連続でマイナスとなったものの、北東部が+7.2%ポイント(前月:▲4.8%ポイント)、中西部が+1.4%ポイント(前月:▲0.8%ポイント)と前月からプラスに転じたほか、南部が+0.8%ポイント(前月:+1.7%ポイント)と4ヵ月連続でプラスとなった。
前年同月比では+17.4%(前月:+3.8%)と6ヵ月連続でプラスとなったほか、2桁の伸びとなった。戸建てが+5.2%(前月:+11.3%)とプラス幅が縮小したものの、集合住宅が+52.7%(前月:▲11.0%)と大幅なプラスに転じて全体を押し上げた。
地域別寄与度(前月比)は、西部が▲5.5%ポイント(前月:▲2.3%ポイント)と2ヵ月連続でマイナスとなったものの、北東部が+7.2%ポイント(前月:▲4.8%ポイント)、中西部が+1.4%ポイント(前月:▲0.8%ポイント)と前月からプラスに転じたほか、南部が+0.8%ポイント(前月:+1.7%ポイント)と4ヵ月連続でプラスとなった。

内訳は販売見込みが81(前月:81)と横這いとなったものの、販売現況が82(前月:81)、客足が61(前月:59)とそれぞれ前月から上昇した。
NAHBは改善理由として木材価格の下落と住宅需要の堅調さを挙げた。もっとも、8月の着工・許可件数の結果からは、戸建てから集合住宅への住宅需要のシフトがみられる。これは、住宅価格の上昇に伴い、戸建て住宅取得のハードルが上がり、相対的に価格が低い集合住宅が選好されている結果とみられる。この傾向は暫く続こう。
(お願い)本誌記載のデータは各種の情報源から入手・加工したものであり、その正確性と安全性を保証するものではありません。また、本誌は情報提供が目的であり、記載の意見や予測は、いかなる契約の締結や解約を勧誘するものではありません。
(2021年09月22日「経済・金融フラッシュ」)
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03-3512-1824
経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
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