- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 労働市場 >
- 欧米でも日本化が進むのか?-日米欧の経済成長を雇用・所得の面から捉える
欧米でも日本化が進むのか?-日米欧の経済成長を雇用・所得の面から捉える
03-3512-1818
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
- 日本は90年代に不動産バブルが崩壊して以降、低成長・低インフレが長期化した。
- コロナショックでは、世界経済でも低成長や低インフレが長期化すること、つまり日本化が進むリスクに言及されることがある。
- そこで本稿では、雇用・所得といった労働環境に焦点をあてる形で、バブル期以降の日本経済や2000年代後半の世界金融危機前後の米国・ユーロ圏経済について確認・比較した。
・日本は90年代後半から2000年代にかけて実質成長率が鈍化し、賃金(時給)上昇や物価上昇が見られない時期が続いた。特に物価上昇率(本稿ではGDPデフレータの伸び率)はマイナスであった。
・日本では2010年代に入って1%を超える賃金(時給)上昇が見られるようになったが、労働時間が減少したため、1人あたりの賃金の伸びは時給の伸びに比べれば抑制されてきた。物価も下落(デフレ)基調からは脱却したが、安定した上昇は見られなかった。
・米国やユーロ圏の状況を見ると、世界金融危機を経て成長率や物価、賃金(時給)の伸び率が減速したが、日本で経験したほどの低成長・低インフレではなかった。例えば賃金では年平均2%以上の上昇率を維持できている。
・今回のコロナショックからの正常化においても、ウイルスの脅威が後退するに伴い再び需要が顕在化すれば、賃金や物価上昇を伴う成長軌道に回帰する可能性が十分に考えられる。
・一方、コロナ禍により特定産業において長期的・恒久的に需要が減少し、そうした産業構造の変化に対応できなければ、欧米も日本の状況に近づく可能性はある。今後の動向に引き続き注目していきたい
■目次
1――概要
2――成長率の分解、名目雇用者報酬との関係
3――日本の状況
4――米国・ユーロ圏の状況と日本との比較
5――危機時の特徴
6――おわりに
(2021年04月08日「基礎研レター」)
03-3512-1818
新着記事
-
2026年01月15日
企業物価指数2025年12月~国内企業物価の前年比上昇率は緩やかに鈍化へ~ -
2026年01月15日
家計消費の動向(二人以上世帯:~2025年11月)-実質賃金マイナス下でも底堅い消費、「メリハリ消費」が定着 -
2026年01月15日
「内巻き」への反発が変える、働き方の変化(中国) -
2026年01月14日
中国の貿易統計(25年12月)~輸出入ともドル建てで加速。対米輸出は減少が続く -
2026年01月14日
貸出・マネタリー統計(25年12月)~銀行貸出の急拡大が続く一方、日銀の資金供給量は減少加速
お知らせ
-
2025年12月16日
News Release
令和7年度 住宅ストック維持・向上促進事業「良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業」に関するシンポジウムの開催
-
2025年12月01日
News Release
-
2025年12月01日
News Release
【欧米でも日本化が進むのか?-日米欧の経済成長を雇用・所得の面から捉える】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
欧米でも日本化が進むのか?-日米欧の経済成長を雇用・所得の面から捉えるのレポート Topへ









